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Patricio Sullivanのチャランゴ

前にもどこかで紹介したことがあるけど、
アルゼンチンのPatricio Sullivanの動画。
曲はタンゴの巨匠Astor PiazzollaのTriunfal。

使用している楽器はチャランゴよりオクターブ低いロンロコです。
(バリトンチャランゴではありませんでした。すいません)

ギターとチャランゴのデュオはよくあるけれど、
この楽器を使うと低音パートも一人で弾くことが出来る。
ギターがいなくても落ち着いて聴くことが出来る。
ロンロコを使うとチャランゴ音楽とはまた違った分野が出来る気がする。

もちろんロンロコという楽器は前からある楽器ですが
ロンロコ・ソロっていう分野はそんなに聞いたことがありません。
これほどのクオリティの楽器がなかったということではないかと思ってます。

楽器の作者は Pablo Richterという人で、僕も2本持っています。
(ノーマルチャランゴとバリトンチャランゴ)
<彼のHPに飛びます>

彼の楽器の特徴は沢山あって、
アームレストが付いていたり、
胴体とネックが別の材料で出来ていたり、
ネックが3種類位の木で出来ていたり、
塗装が非常に薄かったりしますが、中でも目立つのが、
「何年自然乾燥させた材料を使いました」
って言っているところだと思います。
チャランゴで「何年乾燥」っていうのをうたってる所はあまり知りません。
実物を見て、本当に20年乾燥だとかの判定は非常に難しいものがあるけれど
僕の持っている彼の楽器は確かに響きが他とは違います。
大変な楽器を手に入れてしまったと少し焦ってしまいます。

そのうち実物を紹介したいなあと思っています。いつになるかはわかりませんが。

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コメント

ロンロコはアンサンブルで使ってね、と言われたことがありましたがソロも良いですね。
ふと、5分の1ミニギターとかいうのがあったなぁ、なんて思いました・・・

投稿: 草野乃局 | 2008年3月10日 12時43分

良い音域の楽器だよね。
理屈はわかんないけど、
やはり聞いていて安心できる音域が
あるんだろうね、人間には。

投稿: ふじわら | 2008年3月10日 23時08分

>草野乃局さん
ミニギターありますねぇ。上手に弾いている人を見たこと無いですが。
誰か開拓する(してる)かもしれないですね。

>ふじわらどん
うん。それはちょうど歌える音域のような気がする。

バリトン弾いてると瞑想しているような気持ちになるよ。
ちなみにチャランゴではまったくならない。

投稿: kawa | 2008年3月11日 21時36分

起源はともかく、ロンロコ自体カルカスが開発したということになっているわけで、これを使用しているグループは、カルカスの影響を受けていたケースがほとんどでしたよね。どうしてもカルカスの使用方法である「チャランゴとギターの間を埋める楽器」というポジションから離れられなかった、ということじゃないでしょうか。

ボリビア音楽の固定観念に縛られないアルゼンチンなんかでは、今やファネスのプロデュースや「バベル」などでアカデミー賞を受賞するなどラテン界のドンともいえるGUSTAVO SANTAOLALLAがロンロコのみのソロアルバム「RONROCO」を90年代にリリースしたりしてますね。

投稿: もち | 2008年3月11日 23時40分

そのまま5度下というバリトンぽい使い方ですね。
この音域だとベースとメロディとに分離して聞こえやすいというのがミソなような。

実はロンロコを最初に入手したときに、つま弾いても結構きれいで
「これソロでも色々可能性があるな」と思ったことはあるのです。
オクターブ複弦のぎらついたサウンドもロンロコの魅力だと思うんですがいかがでしょう。

投稿: liu | 2008年3月12日 21時33分

>もちさん
カルカスの影響は大きいですね。
「埋める役割」というインパクトが。

アルバムの情報、うれしいです。
本当にありがとうございました!
amazonに在庫があったので早速注文してみました。
視聴出来るサイトもみつけました↓
http://musico.jp/contents/contents_index.aspx?id=tGF0V

>liuさん
おっしゃるようにベースとメロディが分かれて聞こえる
ところが魅力的だと思います。

残念ながら僕はいいロンロコに1台しか会っておらず
それも人から一時的に借りたもので、
ロンロコのオクターブ複弦のぎらついたサウンドが分かっているか自信がありません。
でも、チャランゴでもバリトンチャランゴでも
オクターブ複弦は好きですよ。
親指でべしべし弾いたりしますね。

投稿: kawa | 2008年3月12日 23時03分

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