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8年後の会話

9月27日(土)、中川翔子さんの「貪欲会5」に参加した。
これはインターネットとマーケティングの研究のためであり、
またコスプレとグローバル化社会への対応のためでもある。
というのはうそで、8年前のチャットという記事に書いたとおり、
僕は今から8年前にしょこたんとチャットをしたことがあると思っている。
そのことは、間違いないのか、どうなのか、
出来ればこの口で本人に直接聞いてみたいと思ったから。
そして今日、その時が来た。

7:45東京駅に到着。改札を出ると見覚えのある人がいた。
以前、続・コスプレ耐性で写真を載せさせてもらった、マミタスコスの紳士だ。
僕は少しテンションが上がり、ドラクエでいう「はなす」コマンドを入力。
すぐさま出た、「はい」か「いいえ」の問いかけを良く聞いてなかったが、
「はい」を選ぶと、バッヂとステッカーをてにいれた。というか、いただいた。
自分たちで作成したもののようだ。すごい。熱を感じる。

地図を確認し、角を右に曲がり、集合場所である駐車場に着いた。
すでにバスが並んでいて、よく見るとプラカードに「貪欲会5」と書いた紙が
はさまっている。僕は決められたバスに乗った。
すでに席の半分くらいは埋まっていて、マクドナルドのドナルドや
るろうに剣心、アムロ・レイなどが座っている。
僕は普段着の人の横に座った。
もちろん、「ここあいてますか?」「はい」「失礼します」といった具合に。
どんな場面でも冷静さと、礼儀正しさは失ってはいけないのである。

バスは出発した。
僕らが知っているのは、千葉方面への海岸へ向かっているということだけだ。
窓の外は青い空、白い雲だ。まったくの秋晴れ。晴天。
雲がグラデーションを作っていて、うつくしい。
僕はこの秋の空が大好きだ。一番しっくり来る季節でもある。
一昨日誕生日を迎えたばかりの、秋生まれだからだろうか。
ドナルドの後ろに座った人が、PSPを取り出してモンハンを始めた。
ドナルドとは知り合いの様であるが、ドナルドはPSPを持ってきておらず、
通信プレイが出来なくてさびしそうである。
僕もPSPを持ってきていたら、初の通信プレイが楽しめたのになと残念に思う。
バスは東京を抜け、緑の木々を眺め、涼しげな青空の下を海へ向かう。

海岸に出る。水平線が見える。手前には漁船があり、それを整備している人もいる。
海を見たのは、久しぶりだ。
最後に見たのはいつだったのか、思い出そうとしたができなかった。
奥行きがある空の、雲はやっぱりきれいだ。うつくしい。
空と海のブルーの境界線をじっと見つめる。どちらも深いブルーだ。
色だけではなく、海と空のどちらがより深いのだろう。
体積ではもちろん、空だ。空は宇宙とつながっているのだ。
この地球は広い宇宙に存在する1つの星に過ぎない。
だが、海を見てみよう。深海は謎で満ちているという。
ロケットは人類を月に運んだが、いまだに海の底には辿りつけていない。
近いのに知ることの出来ない海の世界と、遠いのに何億年も前の出来事が
解き明かされていく宇宙のどちらがより「深い」と言えるのだろうか…。
そう考え、やめた。
ドナルドは寝てしまっている。僕も寝よ。

バスが目的に近づいた事を添乗員さんが話す声で、すぐ目が覚めた。
到着したら、バスにしばらく待機し、しかるべき後に砂浜に集まるとのことである。
そして砂浜では「宝探し」をするということだ。
「宝探し」なんて、最後にしたのいつだったかな。
いや待て、今だって僕らは宝を探して生きているのではないか。
宝とは、目標のことだ。目標があるから人生は楽しい。
我々に立ちはだかる日々の苦難は、「宝」を探すための予行練習なのだ。
そしていま、その「宝」のうちの1つが海岸に埋められているらしい。
予想外の宝の出現にバスがどよめく。

目的地のホテルに着く。ホテル三日月。
テレビCMでよく見たあのホテル三日月なのか?こんな場所にあったのか。
しかるべき時間が過ぎ、僕たちは砂浜に案内される。
「私有地」の看板があるから、このホテルの砂浜なんだろう。
100mくらい先にテントとステージが見える。
みんなで砂の上を進んでいく、が僕は突然の尿意を覚える。
都合よく左手にトイレを発見、僕のバスは早く着いた方だったので
幸いトイレの列は短かったが、何せ1つしか場所がなく、長く待つことになる。
集団はビーチに設置されたステージの前にどんどん集まっていく。
僕が向かう頃には前列は埋め尽くされてしまっていた。
僕はなるべく奥の方に進み、ステージからみて角度はきついが
人の山を避けてステージが見られる場所に移動する。
気が付くと、周りはコスプレをした女の子たちが集まっている。
僕は以前、続・コスプレ耐性に書いたように、この「コスプレ+女の子」という
組み合わせにえらい衝撃を受けたものだ。
だが今日は平気だった。
何でだろうか。グローバル化への対応を決意したからなのか、
それとも単に見慣れてしまったのだろうか。
いまはコスプレよりもバックの水平線が気になるのだ。
秋の海辺はここまで美しかったのか。
出来れば写真に収めたかったが、GRは家に置いてきてしまった。
写真撮影禁止との事だったのだが、よく見ると「しょこたんを撮影すること」は
禁止されているが、その他のものは撮っても良かったらしく、
海を撮っている人がちらほら見える。
この美しさはずっと心にしまっておきたい。

約400人の貪欲な人たちが集合した所で、しょこたんの登場が待たれる。
司会の人のしゃべりは面白い。
「しょこたんはどこから来ると思いますか?」
と問われ、ステージの下か?とか、海からか?とか、
まさかヘリで?とか、色んな憶測が飛び交う。
設置されたスピーカから音楽が流れ出し、いよいよ登場だ!
何だこの曲は。しょこたんの曲ではない。
デン、デンジマン♪デン、デンジマン♪と歌いだした。
うわ、デンジマンのOP曲かこれ!そしてしょこたんはデンジレッドのコスプレで
僕たちの来たのと同じ方向から歩いて来ている。
いや、あれはしょこたんなのか?本当にデンジレッドなのかもしれない。
頭にはデンジレッドのマスクを被っているのであまり前が見えないらしく、
スタッフに手を引かれながらどうにか歩いている格好だ。
砂浜のステージまでには結構な距離があり、まるまる1曲静聴したところで
レッドが到着した。

デンジレッドがステージに上がり、拍手が起こる。僕も拍手に加わる。
ブルーの空に赤いスーツがよく映える。
いよいよマスクを外すと、やっぱりしょこたんだった。
ここでお母様が現れたら卒倒ものだな思っていたが倒れなくて済んだ。
僕もブログでしばしば見ていて大うけしていたスーツに身を包むしょこたん。
リアルデンジレッド。

その時の写真がしょこたんぶろぐにあります↓
http://blog.excite.co.jp/shokotan/2864751/

しょこたんは、いつもなのかもしれないけれど、とにかくたくさん喋った。
来てくれたみんなへの歓迎の言葉、念願の海に来たということ、ホテルは三日月だ
ということ、コスプレしている人への声かけ、ビーチサンダルを買ってきてもらったはずが
健康サンダルだったこと。
そして、「宝探し」の説明がある。
砂浜にアルファベットが書かれたカードが埋められているので、
砂を掻き分け探しましょうとのこと。
再びデンジマスクを被ったしょこたんが、マスクの中にホイッスルを挿し込み、
「プォー!」というマイクのハウリング音でスタートした。

宝物はどこにあるのか。
僕たちは毎日が苦労の連続で、それを探して生きていることさえもしばしば忘れてしまう。
だが今日はそれが足元の砂の中にあるというのだ!
突如として定められた目標に、ネコのようになって飛びかかる僕たち。
だが、砂浜は広かった。
人数分のカードが埋められているとの事だけれど、こんな広い所で見つかるのだろうか。
僕は平手で砂をより分けるが、カードらしきものは見つからない。
スピーカからの音声によると、しょこたんも宝探しに参加しているようだ。
砂から目を上げ、見渡すと、確かにそこにデンジレッドが歩いている。
スーツは赤いが、顔は間違いなく彼女だ。普通に歩いている。
なんだこのシチュエーション。
400人が散らばり砂を掻き分けている。
色んなコスプレや、そのリーダーとも言えるデンジレッドが存在する砂浜。
日が差し込んできて、気温が上がってきている。暑い。

宝探しが終了する。
僕は「E」と書かれたカードを見つけていた。
うろうろ歩いていて、この辺に沢山あるよと教えてもらった所を探ったら、
すぐに見つけることが出来た。ありがとうございました。
宝探しは歩くべきで、誰かの助言を聞くべきだ、というのが今回の教訓である。
今後も人生の宝を探すべくフットワーク軽く生きていきたい。オス。

全体で記念撮影をして、食事会へ。
記念撮影のようす→http://blog.excite.co.jp/shokotan/2864754/

食事会は、ホテルの大宴会場だ。
400人が一同に会す。
コスプレも大勢いる。ドナルドは2人に増殖していた。
全員が着席し、司会の方が現れ、しょこたんも登場した。
やっぱりしょこたんはここでもたくさん喋ってくれた。楽しそうだ。
ファンと一緒に楽しんでいるみたいだ。
彼女のかけ声で乾杯となって、食事会が始まる。
彼女は自分の食事もそこそこにし、一眼レフカメラで、1人1人の写真を撮りに回った。
ここだ、と思った。
たぶん、ここでしか、話しかける事は出来ないだろう。
しかも400人もいるから、1人あたり数秒しかない。
何て言葉をかけたら伝わるのか、考える。
「8年前にmsnのチャットやってましたか?」と、これで行こう。シンプルに。
そしてついにその時が来た。
しょこたんに撮影してもらった後、「しょこたん、しょこたん」と話しかけた。
「え、なになに?」としょこたん。
僕はさっき考えた質問をする。しょこたんはmsn?何?という感じでピンとこない様子だ。
「え、何のチャット?」と聞かれ、「マイクロソフト‥」と言いかけ、いや違うと気が付く。
「春巻さんとチャットしたことあるんです」
これが重要だった。言うべきことだった。
彼女は、「色んな所でチャットしていたから。---たぶんそれ私です」と答えてくれ、
長い列を通り過ぎていった。

目的は達成された。

例えば「アーッ!それ私です、覚えてます」なんて、有り得ない回答だ。
僕は普通の話しかしなかったハズで、彼女の印象に残っていることはないだろう。
そして僕は、そういう答えが欲しかった訳ではないのだ。
ただ、これを「きいてみる」という可能性があったのでそれを試したかった。それだけだ。
話しかけて、本当に良かった。

8年前にチャットをしたということが本当にあったのかどうかなんて、
そんなの証拠も残っていないし、淡い、曖昧な記憶に頼るしかない。
でもあの時、春麗と春巻を見間違えたのは印象に残っているし、
話題が戦隊ものだった事もインパクトが強く、さらにその後僕はチャットの
会話に影響され、リアル世界で色んな人に「僕とあくしゅ!」と
戦隊のCMのセリフを言って気持ち悪がられているのだ。
今日もらった答えの、「たぶん」というところがとてもいい。
リアルな現実的あいまいさが好きだ。
あれはしょこたんだった、と、これからも思う事にした。

隣に座った人に話しかけてみる。
愛知から来たということだ。
愛知ですかー。でも新幹線だと早いですね、とかそんな話しをする。
来るバスの中でも、美容師やってるんですとか、デザイナーやってるんですとか、
そんな会話が飛び交っていた。
当たり前過ぎるけど、世の中には色々な人がいるんだと思う。
僕の住まう特定の地域や、僕の働く特定の会社では知り合えない人たちが、
同じ場所にこうして集まって来ているのだ。
そしてみんな、好きだと思っているものが共通するから、友達になりやすいと思う。

会場は宴会場らしくカラオケセットがあるとの事で、カラオケをする事になる。
しょこたんが会場を歩き回りながら少し歌い、ファンにマイクを向けて少し歌い、という形。
EVAの曲だ。よし、これは知っている。
しょこたんが近づいてきてマイクを向けてもらい、「ひとみー」と歌った。
でも鼻声だった。無念。

直筆イラストや、オカリナのプレゼントがあった。
僕は両方当たらなかったが、ファンのために徹夜で100枚描いてきてくれるなんて。
感動だ。
当たらなかった人にも、先ほど砂浜で拾ったカードによって、生写真がプレゼントされる。
中には飼い猫の写真やマネージャーの写真、スカシカシパンの写真も混ざっていた。
僕はアメリカでの写真をもらった。これは今日の宝物だ。

その後、ポラロイドカメラで2人での記念撮影。
あまりに大人数のため時間なくポーズ指定など禁止という事で、
自分自身がどんなポーズを取るかが問題となる。
そんな中、僕は彼女に合わせて、これにした。

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トゥットゥルー。

人生はラリアットだ。
そんな感じで明日からの現実を生きていきたい。

ほんとうにありがとうございました。これからも応援します。

最後に、デンジマンのOPを載せます。

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コメント

デンジマン良い曲だわ。
教えてくれてありがとう。

投稿: beckman | 2008年9月29日 01時08分

>ベックマンさん
いやいい曲だよね。
カラオケで歌えるようになってみるか な。

投稿: kawa | 2008年9月29日 22時24分

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