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ライブに何を求めるか

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Canon EOS 5D Mark II EF50mmF1.8II

YouTubeが出てきて、ライブ映像が身近になった。

多くの音楽家がYouTubeに出ているが、中にはライブの希少価値が減り、
客が減ると考え、YouTubeに出ることを恐れる方もいるかもしれない。
しかし、僕はYouTubeで見られるからと言って客が減るとは思わない。
YouTubeでは得られない魅力を持たせることで充分に客は増やせるだろう。
ライブの魅力は何か、改めて考えてみた。

・一回性
YouTubeは、あらかじめ尺が決定されている。
クリックして動画が始まった時点で、あと何分で終わりだと分かる。
そして次に何が起こるかについて、すでに他の誰かが知っているのだ。
それはライブではない。
ライブの面白さは、次に何が起こるか誰も知らないというところにある。

例えば、友人にギター弾きがいる。
演奏技術はさほど無いが、彼はライブ向きだ。
彼の演奏は次に何が来るのか、果たして無事に終わるのか、
それともミスタッチなどによって突然の終焉を迎えるのか全く分からないのだ。
実にスリリングであるが、これはビデオにしてしまうとほとんど失われてしまう。
これは上手でない人の例だが、もちろん上手い奏者にも
いい意味で驚きの瞬間は存在する。僕はその味を知っている。
本当のスリルを味わうにはライブしかありえない。

・相互性
その場には演奏者がいて、客がいる。
ライブには演奏者と観客の関係性が必ず存在する。
アンケートを取ってそれを即座に反映したり、
サイン入りのカラーボールを客席に投げてプレゼントしたり、
そういう分かりやすい仕掛けが用意されていることもある。
だがたとえ仕掛けがなくても、面白いMCに笑ったり、いい演奏に拍手をしたり、
控えめであるが奏者と観客の目が合ったりするだけでもいい。
いまこの場にいるという一体感はライブでしか得られない。
相互に影響し合える(という感覚になれる)ということが大きい。

YouTubeはビデオであり、ライブではない。

逆に考えるとつまり、ライブで演奏者はライブをしなければならない。
当然であるがビデオを目指してはいけないのである。
ビデオのようなライブしかできない奏者は、YouTubeに取って変わられる日も近い。

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コメント

違った見方になってしまうかもしれないけど、
タイバン式のライブだったら、別ジャンルの
人間にも自分のスタイルの音楽をアピールできる
から、おいしいよね。

たとえ話のギター弾きは僕も知っている人かな?
そんな気がしる。

投稿: ベックマン | 2009年5月 3日 11時19分

>ベックマンさん
タイバンねー。やってみたいね。
3つ上の先輩方が原宿のライブハウスでやってたよ。
ああいうのいいなぁ。

ギターの人はウゴウさんです。

投稿: kawa | 2009年5月 6日 23時45分

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