追悼 William Ernesto Centellas
ボリビアのチャランゴ奏者・作曲家 William Ernesto Centellas さんが亡くなったそうだ。
僕はCentellasさんの曲が好きで、実際に何曲か演奏したこともある。
実にユニークで、魂のこもった曲を作る人だ。
彼の残した演奏はほとんどがLP版だそうで、CDは少ないのだが
僕が持っているCDで一番のお気に入りはこのライブ版だ。
William Ernesto Centellas und Paul Lopez
チャランゴとギターのシンプルな構成で、自作曲を20曲も演奏している。
この演奏は、安定した演奏だとは言えないと僕は思う。
感情がほどばしっていて、所々で鬼気迫るような危うさを感じる。
ぐっと惹きつけられるものがある。
CDには、SCHWEIZER
KONZERTE 2001 29 MARZ - 4 APRIL
と書いてあるから、2001年の録音だろうか。
もしかしたら、もうその頃には病気の兆候が出ていたのかもしれない。
そう考えると余計に彼の生のエネルギーを感じてしまうのだが、考えすぎだろうか。
僕なぞが言うまでもないが、彼はチャランゴの世界にあって
今後も偉大な演奏家・作曲家であり続けることは間違いがない。
彼がいなくなっても彼の曲は残り、多くのチャランゴ奏者が演奏してゆくだろう。
ご冥福をお祈りいたします。
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コメント
私もこのCD持ってます!私も大好きです!!
確かに安定した演奏ではないけれど、だからこそ彼の表現したいことというか、感情が生々しく感じられます。
ギターとチャランゴのシンプルな構成で、こんなにも惹き付け、飽きさせない録音って無いと思います。
本当に惜しくてなりません。一度でもお会いしたかった…。
投稿: みやけ | 2009年6月21日 18時00分
>みやけ君
いいアルバムだよね。
今日、通しで改めて聴いて、改めてそう思った。
投稿: kawa | 2009年6月21日 20時35分