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2009年11月

飯野賢治とヨシナガの「気になること。4」へ行ってきた

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11月7日、新宿はロフトプラスワンへ行ってきた。

事前に取ったチケットの整理番号は何と一桁。
いい席ゲット。ありがとうございました。

開場してから始まるまで1時間ほどあいていたので
ビールを注文し、ゴブゴブと飲む。いや仕事後のビールはうまい。
トイレに立ったときに壁際にいた女性と目が合った。
きれいな人だな?ん…?どこかで見た様な…?
と一瞬思ったけど尿意に負けてそれ以上考えなかった。

きになるきになる…とビートが繰り返され、2人が登場しトークライブが始まる。

3Dカメラについて熱心に話すヨシナガさんが印象的。
本当に好きなんだなと思う。僕もこのカメラには興味深々だ。
富士フィルムの人が来ていて休憩時間に3Dカメラを触らせてもらった。
面白い。
しかしたぶん僕は右目だけ乱視が入っているためだと思うけれど、
ビューワで観る画像が乱視分だけ余計にぶれて見えた気がする。
普段モノを見る際には片目の乱視は気にならないのだけれど、
僕は無意識的に左目に多く寄っているのかもしれない。
3Dカメラは、片目だけ悪い人にはちょっと縁遠い世界かも。
それともメガネかけるべきなのかな。しかしメガネは疲れるしなあ。

今回のゲストはケツダンポトフというサイト(ブログ?)のそらのさんだった。
PCとwebカメラ片手に色んなことを生中継している人。
「突撃力がすごい」とヨシナガさんが繰り返していた。
確かに行動力が並外れている。
生中継という仕組みは少し前からあって、結構誰でも出来るものだと思うけど、
これほど多くのものを個人的にだーっと配信しているのは彼女が初めてなのだろう。
すべてを徹底して中継してしまおうという考えから始めて、
何を流すかを考えるは後回し、というスタートなのかな。
ホリエモンやムッシュかまやつ氏、果てには亀井大臣まで行っているのがすごい。

夜7時から始まったイベントは2部制を取っていて、第一部は10時半ごろ終了。
僕は第二部には参加せず、帰宅した。
ちなみに第二部は11時半スタートで、エンドは翌朝5時なのだ。
会場を埋め尽くしていた観客の3分の2は残って朝までいるとの事。
その数、およそ100名。みんなすごい気力だ。
ネットでの情報によると2部の方が盛り上がったようで、ちょっと惜しいなと思う。
飯野さんのライブもあったそうで、それはとても聴きたかった。

会場を出る際に、地上に一時出ていた飯野さんが戻ってきたところに遭遇する。
「お疲れさまでした」などと声をかけてしまったけれど、
飯野さんたちこれからが長丁場だった。
何だコイツと思われたかもしれない。

ところでトイレに立つ際に見た女性だが、彼女は小明さんであったと判明。
しょこたんの友人でもあり、ブログにしばしば登場する。
生で見たの初めて。( http://yaplog.jp/benijake148/archive/10029
いやー、あの場所で気付いていれば、僕は少し酔っていたし、
不敵にも「おっす」とか声をかけてたかも。
しかしそこから何の話が発展され得たのであろうか。

ネットで知ってる人って勝手に親近感持ってしまうけど
向こうは僕の事を全く知らないわけなのだよな。
飯野さんやヨシナガさんには僕から勝手に送ったメールに数回の
返信をもらったりしてるから余計に親近感を持ってしまう。
がしかしこちらは相手の姿かたちを知っていても逆はないわけで、
実際に目の前にしても気の効いた話題は切り出せないのであった。
僕はクリエイターではないし。
「ファンです」って言ってもなあ。

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またアイドルかよ と思わない事

しょこたんの次はAKB48かよ大丈夫か、と思われかねませんが、大丈夫。
今回はカメラの話しですから。

僕も持っているCANON EOS 5D Mark 2 ですが、
なんと、このPVの撮影に使われたそうです。
(他のカメラも含まれているようです)
綺麗ですね。

背景のボケが、業務用含めて普通のビデオカメラではなかなか出ないそうです。
今まで僕が撮ってきたビデオはあまりボケを出す方向ではなかったので
次回はもっとボケを使った印象的なビデオを撮ってみようかなと思いました。

と、撮るまではまあいいのですが、問題は編集でして、
フルハイビジョンで撮るとマシンパワーがとにかく必要だし、
music videoを撮ると後から音を合成するのにかなり大変な目にあいます。
こないだ上げたライブ映像も音が1/30秒ほどずれていたため、ただいま修正作業中…。
根気が必要とされます。

ちなみにAKB48については全く知りませんでしたが、
ケーキを持ってる人がいいかもと思いました。

他に、こんな絵も撮れるみたい。
ああ綺麗なものが撮りたいなあ。

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中川翔子 超貪欲まつり へ行った

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 九段下で電車を降りる。駅を出たところに「チケット譲ってください」と書いた紙を持つ女性と「チケット譲ります」と書いた紙を持つ男性が5メートル間隔で立っていた。2人は結ばれることが出来るのだろうか…。僕は教えてあげるのもおせっかいかもしれないと考え、影ながら応援することにし会場を目指した。

 雨が降っていた。開演ギリギリに着いた前回の反省を活かし、今回は開場の約1時間前に駅に到着していた。あたりはすでにコスプレさんたちで溢れかえっている。立派な門の下に雨をしのぐために集まった紫色やピンク色の髪をした女の子たちがいる。以前の僕ならうろたえた光景であるが、僕はもう手馴れたもので、「おおう、今日はさすがに多いねぇ」と余裕をみせる。ひっそりと心の中で。だが、広場にいたファミコンのコントローラのコスプレをした1コンと2コンの2人組にその薄っぺらの余裕は障子に人差し指を突っ込むようにぽすりと音を立てて破られた。コスプレとはコスチューム・プレイのことではないのか?ファミコンのコントローラはコスチュームだったのか?しかもなぜか回転しているし、それを体格のいい白人男性が熱心に撮影している。コントローラは何を目指して回転しているのだろうか、白人男性はどこから来たのであろうか。シチュエーションがうまく理解できない。

 入り口付近はすでに人で溢れていた。即販でペンライトの購入を希望するもすでに売り切れとのことで、残念ではあるが今回は素手で応援することを決意する。問題はない、クロールは沢山泳いできた。これまでの2年間、定期的にせっせと泳いできたがそれは今日腕を振り回すための練習だったのだと考える。右手前方を見ると綾波、アスカ、アスカと並んで談笑している。左手には水戸黄門御一行が通り過ぎた。ここはどこだ?いよいよ頭がおかしくなってきた。ぐるぐると列は公園をめぐり、いよいよ武道館内部へ入る。

 僕の席は1階席の舞台正面に位置していた。チケットが届いたとき、公演タイトルが貪欲でなく貧(ひん)欲だったのにも驚いたが、1階D列と書かれていたのに大変驚いた。ステージから4列目と勘違いしたからである。ステージ前は「アリーナ席」ということを忘れていて、しばらく舞い上がってしまった。すぐに間違いに気づくとともに、彼女の投げるであろうヌンチャクを頭で受け止めるというささやかで服従的な願望はついえた。しかし実際に会場に入りその場所に行って、落胆する必要は全くなかったと思った。その場所はステージの正面で前の席は機材置き場となり人は座らず、その下はカメラ席。つまりステージから僕のこの場所までの間に視界を遮るものはない。ステージからの距離は数十メートルあるが、その代わりにステージ全体をまっすぐ左右対称に見ることが出来る。アップの映像はステージの左右に設けられた大型モニタを見てもいいし、カメラ席のモニタを覗いても確認できる。これはいい席だありがとうと、ただ運がいいだけかもしれないが、ともかく感謝する。周りの列を見ると僕より前方の席はどうやら関係者席のようで、つまり1階席における一般人の中では最高のロケーションと言って過言ではないのだ。本当にありがとうございますたと、運に感謝した。周りを見渡すと、堀井雄二さんと中村光一さんを発見した。堀井さんはドラクエを作った人。中村さんは風来のシレン等も作った人だ。僕の大切な青春時代の一部を奪い、変わりにちょっとした充実感に変えてくれた人だ。すぐさま走っていって、こんにちは、堀井さんですよねドラクエ好きです!と握手を求めるーような大胆な行動にはとても及べず、静かなる目線を送る。というか最新作をやっていないので少し申し訳ない気持ちになる。堀井さんと中村さんは僕の右方の席に座り、ピンクで染まった開場を見渡していた。アリーナ席はピンクのはっぴを着るか思い思いのコスプレをしたファンで埋まりざわざわしている。

 まもなくの開演を告げる場内アナウンスが流れ、しょーこ!しょーこ!のかけ声が武道館全体に響く。照明が落ちる。うわあという歓声とも悲鳴とも取れない声が、サイリウムの星空に響きわたる。

 エレキギターによってリズムが刻まれ始める。スクリーンには彼女の映像が映し出される。緊張感が高まる。彼女が登場した。何事かを叫んでいる。何を言いながらどうやって登場したかは、興奮していたためかよく分からない。突然彼女のシルエットが現れ、1曲目から空色デイズだった。警戒する闇夜の中でひっそりと近づいてきた駆逐艦に至近距離からの魚雷攻撃を受けたかのような衝撃がはしる。観客は曲にあわせてオイオイと掛け声を上げる。

 会場はのっけから最高潮で、その勢いのままメドレーに突入する。途中でジェットマンの歌が入ったときは、なぜか僕も思わず足を振り上げ、ジェット、ジェット、ジェットマーン!と叫んでいた。頭がくらくらしていた。自身の曲やアニメソング、戦隊のテーマを盛り込んだメドレーは長く、10曲以上つなげた。しょこたんは楽しそうだ。歌いながら笑顔を見せる。

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 今日のしょこたんはいつも以上に気合が入っているようだ。歌やダンスからひしひし伝わってくる。このライブは彼女にとって過去最大級の仕事ではないかと思う。1万人を前に歌う武道館でのワンマンライブ。プレッシャーはかなりのものだっただろう。準備も相当にしたに違いない。だがこの気合はそういった事情だけによるものではなかったと思う。

 武道館は約束の場所。それはファンとの約束であり、大切な人との約束でもある。彼女のファンは知っていることだが、今月の1日に彼女最愛の祖父が亡くなった。彼女はここ武道館でその姿を見せる約束をしていたのだ。

 後半、目を閉じ、歌詞をかみ締め、歌う。彼女のうたは大切な人との別れを歌ううたが多い。僕は僕自身がこれまでに経験した別れを思い、彼女のいまの気持ちを想像する。目に涙がにじんでしまう。大勢のファンも同様であっただろう。通路を挟んで隣に立っている女性ファンはハンカチで涙を拭い始めた。

次が最後の曲になります、としょこたんは言った。涙がこぼれ落ちないないようにするためかまばたきを繰り返している。最後の曲は「ありがとうの笑顔」だった。細かい表情を確認するにはここからは遠すぎるし、カメラのモニタは小さすぎる。だが彼女はきっと泣いていた。それは大きな仕事を成し遂げた達成感によるものなのか、亡くしてしまった大切な人のことを思ってのものなのかどうか僕には判断することができない。だが、彼女はあの小さい体で色んな苦難をよいしょと乗り越え、いまこの場面に立っているのだと感じた。

アンコールに入ると彼女は緊張からいくぶん解放されたように見えた。用意された曲を歌い、ありがとうありがとうと何度も繰り返し、舞台袖に消えていった。画面にスタッフロールが流れる。背景音楽は1曲目でも歌われた空色デイズだった。そのメロディに合わせ、観客たちが空色デイズの合唱を始め、生の歌声が空間に響き渡る。と、再び彼女が登場した。ありがとうと言い、観客と一緒になって歌い始める。そしていつの間にか持ち場に戻ったドラムがカウントを始め、バンドが演奏を再開した。最後の曲は最初と同じ空色デイズになった。観客も一体になって歌った。曲が終わり、名残惜しそうにありがとうと繰り返しながら再び去っていく。次に会うまで元気で、病気や怪我をしないでね、とみんなに訴える。みんなも出来るだけ大きい声で彼女に応える。僕も長い拍手を送った。大勢のファンの声は混じりあい大きなうねりとなって言葉としては聞き分けることは出来ないがその思いは同じだろう。

ざわつく武道館の外に出ると静かな雨が降っていた。僕は余韻にしびれていた。かわいさと力強さとせつなさが同居したいいライブだった。観にいくことが出来て良かったと思う。ふと、コンクリートの足下に光る帯を発見した。彼女の手書きのメッセージが印刷されている。コンサートの仕掛けで発射されたものを誰かが落としたのだろう僕は雨に濡れつつあるそれを保護した。

(了)

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