都会・恵比寿の風景
大月という所に引っ越した。
新宿まで特急で1時間と、都心への時間はこれまでの半分になったが、
時間に反して「田舎度」は倍増した。
とにかく、店が少ない。近所にダイエーがあるだけだ。(ダイエーはすばらしい)
周囲の山肌は迫ってきており、今にも猿が出てきそうだ。(隣駅は「猿橋」という)
タクシーに乗ったら運転手さんが山林地域の過疎化を叫び、
あなたのような若者が移り住むのは珍しいと説いてくださった。
ここら辺りの風景を文字で表すとこうなる。
山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道
山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山
山の間に道を作り、人々が生活をしている。
生活に必要な品々は徒歩だけではとうてい買い揃えられず、
テレビ・掃除機・乾燥機など多くのものをネットで買った。
一応、中央線が近く、e-mobileはよく入る。
特に田舎ではネットがあるのとないのとでは大違いだと実感する。
それでもさすがに生活の不便を悟り、車の購入を決めた。
電車と徒歩で行ける距離の販売所をネットで探し、実際に行ってみた。
お店にはおじさん1人しかおらず、広い室内に10台ほどの車が展示されていた。
おじさんはにこやかで方言を話し、グーグルなみのオープン・マインドの持ち主だった。
聞けば何でも答えてくれる。聞いてもいない仕入れ原価のことなども教えてくれる。
広い室内に暖房器具は石油ストーブだけで、上にでかいヤカンが乗っていた。
おじさんはヤカンの取っ手を握ったり離したりしながら、愉快そうに車について語る。
専門業者のみが参加可能という中古車オークションで車を競り落としてもらうことにした。
その結果、ホンダのフィットを安く手に入れられそうだ。
後部座席にスタッドレスタイヤが入ってたということで
車検やタイヤなどすべて込みで59万円とのこと。
CDプレイヤーがなく、シートに少しの擦り傷が見えるが、運転には差し支えなかろう。
年内には乗り始められるだろう。行動範囲が広がりそうだ。
(12月上旬記す)