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日吉

日吉。
久しぶりに大学のサークルの同期と会うことになっていた。
早めに着くように家を出て、久しぶりに大学の音楽練習室へ行く。
現役生が大勢と僕の同期が2人、すでに部屋に入っていた。
僕も持ってきた楽器をケースから取り出し、同期たちと演奏を始める。
部屋に集まったいろんな楽器が、それぞれの音楽を奏でていて、
部屋全体に大きな渦を作っていた。
あまりに音が大きいので、自分自身の音を聞き分けることすら困難だ。
学生の頃は、こんな状態で練習していたのだったかな、と思い返す。

サークルの同期は次々とサークルを離れていき、最後に残ったのは
僕ともう一人の男と、その女の子の3人だけだった。
しかもその女の子と僕は二人ともチャランゴで、合奏をするには楽器構成が破綻していた。
時には僕がギターを弾いたり、他の大学から助っ人を呼んだりして、活動していたのだっけ。
そんなことを思い返しながら、彼女がチャランゴで弾いていた曲を、いまは僕が弾く。
ただ弾いただけでは、周りの音にかき消されてしまうので、全力で弦をはじく。
それでも音はすぐに、空間に吸い込まれて行った。

夜にもう一人同期が到着し、日吉の飲み屋へと向かう。
日吉の街並みも、僕達が活動していた頃とはだいぶ変わってしまった。
思い出の場所が取り壊され、見知らぬ、新しい建物が建っている。
およそ10年の時間の経過というものを確かに感じる。
辞めていった同期も、いまではこうして集まることが出来るのだ。

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