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2012年7月

フォルクローレ業界の人たちの音楽の楽しみ方

kawaです。

いわゆる「フォルクローレ業界」の人が音楽を楽しむとき、
どういった楽しみ方があるのでしょうか。
いまある楽しみ方を並べてみます。
(今日は、プロの話は端っこに置いておきます)

1.演奏グループを組んで、色んな場所で演奏活動をする
2.多重録音に走る
3.現地の文化などを研究する
4.楽器を作る
5.その他の活動を試みる

1はかなりポピュラーで、多くの人はここから入るのではないかなと思います。
まず最初に出会った「場」があり、そこに演奏仲間がいます。
この場に一度入ってしまえば、コスキンという大きなイベントや、
各種交流会のようなものに参加することによって、さらに仲間を増やすことができます。
演奏の舞台となるのは、上で触れた交流会やコスキン、
時にはライブハウスなどを借り、客を前にしての演奏を行ったり、
学校や老人ホームなどへボランティア演奏に行くこともあるようです。
腕に覚えがある人は南米に行って、現地の人と一緒に演奏するというのもありますね。

2.多重録音に走る
自宅などで自分たちの演奏を多重録音する人たちもいます。
インターネットを使えば自分の録音を全世界に公開することが簡単に出来ますし、
録音したものをCDにして、コミケやネット通販等で販売することも出来ます。
録音はPCを使用して自宅で行うことも出来ます。
現地の曲をカバーする人もいますし、他のジャンルの曲を楽器を変えて録音する人もいます。
前の記事でいくつか紹介いたしましたので、参照してみて下さい。
<楽しそうな多重録音(フォルクローレ業界らへんの): 白いあなぐら>

3.現地の文化などを研究する
音楽から入って、その音楽のある現地の文化に深い興味を持ち、
それを研究することを楽しみとする方々もいます。
日本で手に入る文献に当たる人もいるでしょうし、長期の休みで現地に行く人や、
日本の仕事を捨ててまでして現地に住まう人もいます。
スペイン語がほぼ必須になるので参入障壁は割と高めですね。
(つまり、スペイン語が強みになる)

4.楽器を作る
構造が簡単なケーナやサンポーニャはまだしも、チャランゴを作成する人も!
自ら作成した楽器で演奏するのは、きっと楽しいことだと思います。

5.その他活動を試みる
何か楽しいことできないかなーと考えて、上記以外の活動を試みるのも面白いかもしれません。
僕は動画を撮影させてもらってYouTubeにアップしたり、メールマガジンを作ってみたりしました。

僕のYouTubeアカウントはこちらです。
<kawa - YouTube>
フォルクローレメールマガジンはこちらから。
<フォルクローレ演奏情報>
毎週、ライブやイベントの情報をお届けしています。無料です。

さてさて、さっと思いついたのは以上です。
みなさんはどうやって楽しんで行きますか?
他に楽しいコトあったら教えて下さいね。

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楽しそうな多重録音(フォルクローレ業界らへんの)

kawaです。

アマチュアフォルクローレ業界にも多重録音の波がやってきているのかもしれません。

インターネットの普及により、誰でも自らの録音をネットに公開出来るようになりました。
僕が知る限り、最初に多重録音をやってネットに公開したのはこの方です。
プロジェクト名は、NARIKAWASYと言います。
ck5t のページ
これはすべてのパートを自分で演奏録音しています。
すごい気合ですね。

最近ではゲーム音楽をフォルクローレで使われる楽器を用いて
アレンジ・録音し、CDにしている学生プロジェクトもあるようです。
ジャージと愉快な仲間たちBlog
(僕はまだあんまり聴いていないのですが)

そして、先日も紹介しましたこの方
僕は彼が参画しているCDを昨日入手し、既に通しで3回聴きました。
YouTubeにサンプルがあったのでこちらに載せておきます。
チャランゴ弾きの僕としては、チャランゴーという感じは若干しますが、
この曲の感じや笛の感じは僕はとても好きです。というわけで3連発。




幻想ノスタルヒアス特設サイト

個人の力でCDが出来る時代なんですね。
ジャケットも「プロかよっ」というくらい良い感じに出来上がっています。
↓裏面の写真です。


自宅などで録音して、出来上がった音源をCDにし、コミケ等のイベントや
インターネットで販売をしているようです。
すごいパワーですよね。

木下尊惇さんのように110万円掛かったのか、今度聞いてみたいと思います。
「朝日新聞」夕刊に木下尊惇さんの「山木屋の『わ』プロジェクト」: 丹沢山ろく夢工房の本づくり

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新しいエレアコチャランゴ………恐ろしい子!

kawaです。

僕の新しいエレアコチャランゴの音を聴いて下さい。
(こないだ紹介したのと同じのです。新しく買った訳ではありません)


生音をマイクで録音したものではなく、ピックアップからのライン録りです。

爪弾き。(練習中ゆえ演奏の未熟さは堪忍して頂きたく)
Tiempotest by siroianagura

ストローク。(同、堪忍対象)
すとろーくテスト(stroketest) by siroianagura

僕は過去に、これとは違う個体のエレキチャランゴと、エレアコチャランゴの音を
試していますが、それよりもいい音なのではないかと思いました。
ありがちなシャラシャラ音がありません。
こいつのピックアップに秘密があるとのことなのですが、想像以上に自然な音が出ています。
これはファンタシアさんがアチャさんに指定して作ってもらったチャランゴにのみ
搭載されている種類のものらしいです。
(しかしそのピックアップは製造中止らしく、購入出来るチャランゴは残り1台のみとのこと)

録音方法は以下のとおりです。
チャランゴPARA ACOUSTIC D.Iduet2MacBookAir

エレアコは音がちょっとなーという人は多いですが、
これはなかなかいい線行っているのではないでしょうか。
これで動きまわるライブでも安心できそうです。(僕は予定ないけど!)

■ □ ■ □ ■ □ ■ □
参考リンク
過去にエレアコ&エレキチャランゴの音を載せた記事。
エレキチャランゴの音サンプル: 白いあなぐら
このときに使用した楽器とピックアップは以下の記事に詳しいです。
エレキチャランゴとエレアコチャランゴ: 白いあなぐら
今回使用したチャランゴについての記事。
生音も爆音で鳴る良い奴です。
僕のチャランゴを見てください: 白いあなぐら
チャランゴの集いも、このチャランゴ(の生音)で出演しました。

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ニコニコ動画周辺のアンデス音楽系活動について

kawaです。

周回遅れも良い所だと思いますが、本日はここの所盛り上がりを見せている
「ニコニコ動画」に注目をしたいと思います。

僕はYouTubeにてアンデス系の音楽をアップしているのですが、
YouTubeで僕の動画を見ている人たちの年齢層はかなり高めだと分かりました。
データで見る日本のフォルクローレ業界の一端: 白いあなぐらより
Photo_6

一方でニコニコ動画の視聴者層はかなり低年齢だというデータがあります。
ニコニコ動画のコメントの年齢分析したら中学生がほとんどだった件 - いろいろ作りたいより引用。


なるほど、YouTubeではリーチ出来なかった層が多いということですね。
これは期待が持てます。

アンデス系音楽をやっている人でニコニコ動画をやっている人はどれだけいるのでしょうか。
本日、僕が雑に調査をしたものを、ここにまとめておきます。
「ケーナ」タグで検索すると出てくるこの方、ベックマン


ニコニコ動画のケーナカテゴリで、一番多くの活躍をしているのは彼のようです。
僕は彼と同学年で、学生時代はよく一緒に演奏したものです。
楽しかったなー。

続いて、チャランゴで検索してみましょう。

…ん?


こ、これは…。


マルコ、キタ――(゚∀゚)――!!

「母をたずねて三千里」がトップです。チャランゴが使われていたんですねー。
というわけで、チャランゴ動画を積極的に上げている人はまだいないようなので
チャランゴやる人はニコニコ動画を使ってみると良いかもしれません。
はるかー草原をー♪

□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
以上、極めて雑なまとめでしたが、何かご意見や情報がありましたら教えて下さい。
このブログへのコメントや、Twitterのメンションでも大丈夫です。
kawa (@siroianagura)
それではまたー。

[蛇足]
若年層を狙おう!と言っても、興行的には高年齢層を狙ったほうがいいんでしょうね。
人数多いし、お金持ってるし。
それと、ニコニコで狙うならもっとニコニコ全体のお勉強をした方が良い気がしますね。
何がヒットしているのか、とか。
ちょっと勉強してみようかなー。

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チェオ・ウルタードさんのクアトロを聴くなど (6月30日の日記)

kawaです。

6月30日には東大駒場キャンパスに行き、ベネズエラのクアトロ奏者である、
チェオ・ウルタード(Cheo Hurtado)さんのトーク&ミニライブを観てきました。


僕は開場の1時間以上前に駒場に到着し、最前列の座席をゲット。
巨匠から一番近い場所にいる観客として、その演奏を堪能いたしました。

僕が生のベネズエラ音楽に触れるのは随分前に甲府のコンサートに行って以来2回目。
(たぶんこれ → ベネズエラ・ボリバル共和国大使館
あの時もリズムの複雑さと楽しさに圧倒され、ベネズエラの小型弦楽器である
「クアトロ」の技術に興味を持ったのですが、
席が遠くて何をやっているのか殆どわかりませんでした。
今回はこれ以上ないベストポジション。
曲のノリを味わう以上に、クアトロのテクニックを目で盗むということに
意識を集中して観てきました。
気付いたことをひたすらメモに取りながら、仮説を立て、それを確認し。
こんな見方をしたコンサートは久しぶりかもしれません。
なるほどと納得するところあり。どうやってるんだろ?と疑問のままの所もあり。
少なくとも、どこが分からないのかの把握は行えました。w

僕はチャランゴという、ボリビアの小型弦楽器をたしなんでいるのですが、
チャランゴではあまり見られないテクニックが見られました。
どうやらクアトロは東京に行けば教えてくれる方がいるようで、
時間が出来たら習いに行ってみたいと考えています。
クアトロのテクニックをチャランゴにも応用したいところですね。

このコンサートは、演奏以外にも、それを取り巻く空気も熱かったです。
まず入場時に配られた資料の文章が熱い。開場から開演までにたっぷり読めました。
そして、日本人の教員の方がMCをされたのですが、流石上手い!と感じました。
前座で登場した学生演奏団「Estudiantina Komaba」の演奏も含めて、
全体を通してベネズエラ音楽に対する熱量がすごく詰った空間だと感じました。
熱を持って取り組んでいるってやっぱりいいですよねー。

さて、チェオさんの音楽、日本でも何枚かアルバムが手に入るようです。
僕は以下のアルバムを買いました。やはり素晴らしい。

YouTubeの演奏も張ってみたり。

関連動画にクアトロのテクニックを教えてくれてるビデオも発見。

これは参考になる!(スペイン語が分からないから何言ってるか不明だけど)
余談ですが、「クアトロ」って言葉自体がメジャーなので普通に探しても
楽器のクアトロが中々探せないんですよねー。

ベネズエラ音楽を生で聴いてみたいという方は、
東大のラテンアメリカ音楽演奏入門ゼミというところの
成果発表コンサートが8月4日にあるそうです。
駒場キャンパス18号館ホールで15:00〜16:30(開場14:30)とのこと。
Webサイト↓
=TOP= of Estudiantina Komaba

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