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2013年2月

20130224 飯野さん、ありがとうございました

kawaです。

僕の尊敬するクリエイターの飯野賢治さんが亡くなりました。

僕はただのファンの一人に過ぎず、直接の面識はないと言っていいのですが、
飯野さんについての思い出を記録しておきたいと思いました。
本当は今日のお通夜に行けたら良かったんだけど、
行けなかったので、自分の気持ちを整理するために、書いておきたいと思います。

飯野さんが主にゲームを作っていた頃より後の話がメインです。

2007年。
ずっと読んでいた飯野さんのブログが5周年を迎え、
記念のエントリーに「読んでくれている人は、祝ってほしいな。」と
書かれていたので、「おめでとうございます、いつもブログ読んでます」と書き、
少しの世間話や僕の簡単な自己紹介も添えたメールを送った。
eno blog: 5-year anniversary

メールを送ったことも忘れていたその2ヶ月後、
メールボックスを見ると、1通、メールが届いていた。
飯野さんからの返事だ。
「お返事、遅くなってごめんなさい。」から始まり、
丁寧に僕の一言一言に対して答えてくれているメールだった。
こんな丁寧な返事がもらえるなんて全く考えていなかった僕は
かなり興奮し、とても嬉しかったのを覚えている。

飯野さんのブログは、それまでの飯野さんのイメージとは大きく異なっていた。
尖っていて、切れ味鋭くて、少し傲慢で、ヒール役だったゲーム製作者時代から
打って変わり、とても暖かい文章が綴られ続けていた。

2008年4月に、突然、トークライブをやるとブログに出た。
eno blog: トークライブ 4月12日!
これは行かなくては、行って直接話しを聴きたい、話すところを見たい、と思った。
そこからこのトークライブは3年半に渡って合計7回行われたのだが、
僕は全部出席した。そして毎回、ブログに書いた。
白いあなぐら: 飯野賢治とヨシナガの 気になること。
ブログを書いたら、書きました!とメールして、
飯野さんのブログにリンクを張ってもらった。

いま自分のブログを読み返してみると、ライブはブログに書けないネタも多く、
内容がぼかしてある部分があって、よくわからない文章になっているけど、
飯野さんの話は面白く、尖っていて、優しさがあった。
満員の会場のみんなで爆笑したな。
笑える話だけじゃなくて、マジメな話もおおくて、
あのとき飯野さんの語ってくれた「死にかけた体験」、
今回起きたことと同じなんじゃないかなと思えてくる。
このとき、飯野さんは自分は長生き出来ないというようなことを
喋っていたような気がする。
でもこんな早くだなんて、僕は全く思わなかった。

Twitterを初めて、真っ先に飯野さんをフォローした。
僕は飯野さんの音楽が好きで、
飯野さんが曲を作る度に何度も曲の紹介をツイートしたり、
「どすか?」と教授や小室さんに紹介してるのを面白がって見ていた。
NORWAYというTwitterでつながった
バンドの生レコーディングも見たことがあった。
プロが集まり、一晩で一曲レコーディングするのをネットで
生中継していた。あれは刺激的だった。
NORWAY|次世代型レコーディングの可能性を見せるバンド!featuring Miu Sakamoto | Web Magazine OPENERS - MUSIC|Tokyo Tips
ああいうことを僕らもやってみたいなと思った。

Twitterでは、たまに飯野さんにメンションし、たまに返事を貰ったこともあった。
最後に貰った返事は、エヴァに関するものだった。

(よく見ると、「QT」が「Q」や「AT」になっている。エヴァ仕様だ!)

飯野さんが理解したというエヴァのテーマは何だったんだろう。
僕は教えて貰う前に自分で気付こうと思って、それが何なのか
聞かなかったんだけど、聞いておくべきだったな。
音楽のことももっと聞いてみたかった。
そういう機会は今後あるかな、なんて思っていたんだけど。

飯野さん、本当にありがとうございました。
どうかごゆっくり、お休み下さい。

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Kindleは飛んでいく

kawaです。

相変わらずインフルエンザで寝込んでいる。
金曜日にはは38℃を突破!少し嬉しかった。;-)

寝込みながらKindle Paperwhiteで読書。
これはかなり良い感じの電子書籍端末。
新しい本を買うときに、それがカラーである必要がないもので、
紙かKindle版かを選べるとしたらKindle版を買うと思う。
実際にKindleを持って本屋に行き、立ち読みしていいなと思った本を
Kindleで検索したこともあった。

場所を取らないところがまず良い。
僕はわりと本を買う方だと思うけれど、紙の本は場所を取ってしまって困る。
読み終わった本をすべて入れておけるだけの本棚はないので、
ダンボールに入れて押入れに閉まっておいているのだけれど、
もう一度読みたいと思った時に探すのがとても大変だ。
探したが見つからず、紙版を持っているのにKindle版を買ってしまった本もある。

Kindleは紙に比べて読みにくいことはないし、
ページめくりは画面をタッチするだけなので片手でも出来る。
紙にしか出来ないと思われているラインマーカーも引けるし、
しおりも挟めるし、それらを後でまとめて見ることも出来る。
電池も8週間持つらしいので、充電に気を使うことも少ない。
(僕は本のダウンロードをたくさん行なっているからか、1週間位で充電している)
また、端末をまたがって読んでいるページを共有できるので、
Kindleで途中まで読んでいた続きからiPhoneのKindleアプリで読むことも可能。

逆に紙の本の良いところは、装丁が綺麗で魅力的であるところ、
難しい本を本棚に並べて賢さを演出出来るところ。
パラパラ漫画が作成できるところ。
あと、象が踏んでも壊れないところかな。

Kindleの問題点は、端末のというより、その市場規模だろう。
紙の本は1億人に届くけれど、Kindle本はKindleを持っている人にしか届かない。
Kindleの販売台数は公表されていないが、多く見積もって100万台だとしても、
紙の本の市場の100分の1にしかならない。
(スマートフォンのKindleアプリでも使えると考えると、もっと台数があることになるが
小さい画面で長時間読むのは辛いのであまり流行らないだろうと思う)
そうすると何が問題かというと、出版社は電子にしてもあまり売れないので、
電子書籍化される本がやはり少なくなる。
僕としては新刊はKindleで買いたいし、
昔の本もバンバン電子書籍化して欲しいところだ。

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20130214の日記。あるいは、予防接種とインフルエンザ、道路で倒れる老女について

kawaです。

同僚がインフルエンザで休んだと聞き、僕も昼休みに会社を飛び出して
病院へ行ってみた。

インターネットで検索し、一番近かった内科へ。
閉まっていた。定休日だ。
その場でまたiPhoneで最寄りの病院を検索し、向かうと
シャッターが半分閉まっている。
看板を見ると、今日は午前中しか診察していないらしい。
ダメかなと思いながらもシャッターをくぐり、自動ドアの前に立つと、開いた。
中を覗くと、受付が見えたが、やはり窓が閉まっている。
困ったなと思っていたら、スッと受付の窓が空き、
白衣を来た女性が、どうしました?と声を掛けてくれた。

熱を測ると36.8℃。
これはインフルエンザではないねーとお医者さん。
僕は、同僚も同じ位の体温でインフルエンザと診察されたこと、
予防接種を受けていたから熱が低いかもしれないことを説明した。
自分は別に元気だが、インフルエンザだったら退社しなければならない。
お医者さんは細長い綿棒のようなものを取り出し、
僕の鼻の穴に挿入し始めた。
あ、ちょっと奥に入れすぎたかも、と教えてくれた。
くしゃみが出た。
結果、陽性。君の予想が当たったね、と褒めてくれた。

会社に戻り、当たりでしたと報告、仕事の引き継ぎをお願いし、帰路へ。

2日くらい前から同じくらいの熱が出ていたので、
だいぶウイルスを拡散させてしまったかもしれないなと思った。
そういえば、同僚は僕と昼ごはんを食べた次の日から発症したらしい。

電車を降り、家に向かっていた。
50メートルほど先におばあさんの姿が見えた。
すると、おばあさんが後ろ向きに倒れた。
僕は走って駆け寄り、大丈夫ですか?と尋ねる。
ドミノ倒しのように、人があんなに綺麗に倒れる姿を見たのは初めてだ。
後頭部を相当打ったはずだ。
近くにいた女性も走ってきて、救急車呼んだほうがいいですよねと言った。
僕はすでに119へ掛け始めていた。
おばあさんは意識はあるようだが、立とうとしても一人では立ち上がれない。
素早く電話に出た救急隊員に、場所と状況を説明した。
何歳くらいですか?と聞かれたので、おばあさんに何歳くらいですか?と聞いたが
意識が朦朧としており返事がない。
たぶん80歳位ですと答えたが、女性の年は低めに報告しておいた方がいいと
あとで反省した。
電話が終わった。
周りの人に、僕はインフルエンザなのであまりここに居ないほうがいいと思います、
と宣言し、救急車が来たら手を振って教えて上げて下さいと伝え、家に帰った。

大変な一日だった。

いま、家からチャランゴとmacを回収して、実家に避難している。
熱はあまり高くなく、僕は元気です。

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2013年1月14日 ロンロコ買いました

kawaです。

雪の中、小平へ。
Twitterで楽器を売りたいという方を発見し、コンタクトを取り、
チャランゴとロンロコを見せてもらいに行きました。

チューナーを持って行き忘れたため、音楽関連のお店に寄るも、取り扱っていない。
店主に教えてもらい、iPhoneアプリのチューナーをその場でインストール。
無料アプリだけど、細かい値まで表示されてかなり好感触。

チャランゴはキスペ・トレス作のパロサントボディ。
キスペ・トレスさんはアチャさんの所で長年修行を積み、独立したとのこと。
ネットの情報では、フレディ・トレアルバさんが使用している楽器も
彼の作だとのことだったのでかなり期待していました。
なかなか弾きやすい楽器でした。

ロンロコは、カルカスやトゥパイで活躍したフェルナンド・トリーコさんが
使用していたものということで、ボディにはTUPAYの彫り物があり、
ヘッドの裏面に彼のサインが入っています。
糸巻きも金色の日本製だし、弾きやすさも問題ない。
音は弦がだいぶヘタっていたので正直分からないところがあったけれど、
たぶんかなり鳴る方だろうという予想を立てて、購入いたしました。
多重録音で使いたいところです。

おまけ

フェルナンド・トリーコさんの演奏。

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