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診断2(上腕骨骨幹部骨折#6)

温泉宿に着くとみんなが浴衣に着替えて待っていてくれた。
ひとまず今日は寝て、明日の朝ごはんを食べてから帰ることになった。
八王子までは友人の1人が付き添ってくれる。

寝ると言っても、右腕が折れており痛みがある。
身体を動かすと、折れた骨が動くのが分かる。
布団に横になるのは無理だ。
そういえば骨折には添え木をすると聞いたことがあると思い出した。
何で医者は添え木をしてくれなかったのか。
三角巾だけでは不安定で腕が動く、動くたびに痛みが走る。
添え木があれば少しは楽なのではないか。

椅子に腰掛け、腕に氷水を当て、目をつぶるが痛みで寝られない。
見ると腕が大きく腫れており、小指と薬指が痺れ始めた。
その腫れや痺れはちょっと普通ではないように思え、心配になって
先ほどの病院に電話で聞いてみることにした。
電話に出たスタッフに状況を話し、医師に意見を求める。
しばらく待つと医師からの伝言をスタッフが伝えてくれる。
来てもらっても圧迫するしか方法はない。
僕は少し考えますと言って電話を切った。
圧迫?添え木ではないのか。圧迫なんてされて大丈夫か。
素人の判断だったが、行かなくて良かった。
もし仮に医師の言う圧迫がギブスなどでの圧迫を意味していた場合、
最悪の事態もあり得た。
フォルクマン拘縮だ。

フォルクマン拘縮(阻血性拘縮) とは - コトバンク
-引用開始
肘の周辺の脱臼や骨折などのあとに、内出血や圧迫などによって閉鎖された
筋肉・神経・血管の組織の内圧が上昇し、循環不全がおこり、
これによって筋肉の組織が死んだり(壊死)、
末梢神経まひをきたし、肘から手にかけての拘縮、まひが生じる病気です。
(中略)
フォルクマン拘縮は、いったんおこってしまうと治療はむずかしく、
もとどおりには治りません。
-引用終了

僕はフォルクマン拘縮を知らなかったが、この医師では駄目だと直感で判断し、
119番へ電話をかけた。
火事ですか?との質問に、いいえ火事ではありませんと答え、
緊急外来で骨折を見てくれる病院を教えて下さいとお願いした。
答えは3つあったが、一番最初に出てきたのがこのS病院。
ここが一番大きい病院らしい。
僕は腫れと痺れが心配だったが岡山での治療を諦め、関東に戻ることを決断した。

後日、岡山に住んでいた知人に聞くと、S病院は有名な大病院とのこと。
調べると肘の専門医もいるようで、病院の選択は悪くなかった。
悪いのは、休日の深夜という時間帯だ。この時間には当直の医師しかいない。
僕を診てくれた医師はとても若かった。知識や経験の浅い研修医だったのかもしれない。

夜に大怪我をしてはいけないのだ。その時間帯に怪我をした僕が一番悪い。

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