150507 音楽業界における「セミプロ」のポジションとは?
音楽業界において、しばしば「セミプロ」という言葉が使われます。
プロとアマチュアの間に位置する、上手いんだけど音楽だけでは食べられない存在。
たぶんそんな意味で使われています。
違うかもしれません。
よくわかりません。
セミプロって何なんでしょうか。
ところで、音楽をやる人は大勢いますが、それぞれどんなポジションなのでしょうか。
というか、どんなポジションがあるのでしょうか。
判断のパラメータとして使えそうなのは、以下の3つです。
・これまでに練習に費やした時間
・収入
・演奏等の技術
ここで、「費やした時間」と「演奏等の技術」は強い相関があるはずです。
また、それらと「収入」には相関がないように見えます。
(あの人、プロ並に上手いんだけど売れないんだよねーみたいな人、
逆に、下手なんだけどやけに売れているよねっていう人、たぶん結構います)
なので、横軸を「費やした時間」、縦軸を「収入」としたマトリックスを考えます。
こんな感じです。
まず、右上のマスに何が入るのかを考えます。
ここは、費やした時間が多くて、収入が(比較的に)高い人です。
たぶん、「プロ」が入るんじゃないかと思います。
左下は、費やした時間が少なくて、収入が低い人、
ここは「アマチュア」でしょう。
次に、左上は何が入るでしょうか。
左下は、費やした時間も少なくて、収入が高い人。
少し考えてみてください。
これ、僕は今日しばらく考えたんですが
「アイドル」だと思うんです。
オーディションで合格して、なんだか歌の練習もろくにしてないけど可愛いんで
デビューしちゃって、なんだか売れてしまったような人。
でも実際のアイドルはかなり鍛えられているようなので
ここではなくて、右上の「プロ」なのかもしれませんけどね。
最後に残った右下です。
費やした時間は多いけれど、収入が低い人。
ここに「セミプロ」が入るんでしょうか。
関係ないんですけど、僕は趣味でカメラも少しやっていたんですよ。
カメラ業界でよく耳にする言葉に、「ハイアマチュア」という言葉がありました。
最近の一眼は安いのだと5万円くらいから買えますが、プロ向けでは100万近くします。
初心者とプロフェッショナル。アマチュアとプロの差が20倍もするんです。
その差を埋めるために、だと僕は思っているんですが、
その間にあるカテゴリを「ハイアマチュア」って読んでいるんです。
例えば、20万円のカメラを「このカメラはハイアマチュア向けだ」とか言って
少しお金を持っている大人向けに売っている。そういう市場があるんです。
「僕はアマチュアにしては上手いぞ、でもお金を稼いでいないからプロとは言えない」
そんな人達を「ハイアマチュア」と言って、高いカメラを買わせているんですね。
長くなりましたが、僕はこの右下を「ハイアマチュア」と言いたいです。
「セミプロ」っていう言葉には、プロになれなかった、という残念感が
含まれているように感じてしまうのですが、「ハイアマチュア」というと、
ちょっと豪華で余裕があってカッコイイような気がしますね。
というわけで。
結論、
セミプロっていうより、ハイアマチュアって言ったほうがカッコよい。
(-: