オンラインコスキンのための動画を作成しました。
遠く離れた友人に各パートごとの録音と録画を送ってもらい、編集しました。
作業の概要を書き残しておきます。
○目的
またやる時のための忘備録、他の人の参考
○使用した機材
カメラ、オーディオインターフェース、マイク、PC(Windows、Mac)
○使用したソフトウェア
Cakewalk(無料 友人が録音のために使用) 、Logic Pro(Mac)、Final Cut Pro(Mac)
※ cakewalkやLogic ProというソフトはDAWといいます。
音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業を行うソフトです。
○作業概要
1.ガイドとなる音源の作成
2.パートごとに演奏を録音・録画
3.音声ファイルの書き出し
4.音声と動画の同期(①)
5.音声ファイルの編集(②)
6.各動画のタイミングをあわせる
7.①の動画の音声ファイルを②に差し替える
○作業詳細
1.ガイドとなる音源の作成
パートごとにテンポや構成を合わせるために、これを聞きながら演奏するという
音源を作成する。その音源のことをガイド音源とする。
あとでテンポを変更する可能性を考えると、MIDIでの作成が望ましい気がするが、
最近のDAWはオーディオファイルも柔軟にストレッチできるため、MIDIにこだわる必要はない。
Logic Proを使う場合
Logic Proにはオーディオのテンポを柔軟に扱うスマートテンポという機能がある。
今回の演奏はYouTubeで見つけたライブ演奏を元に、スマートテンポを使って、
少しぶれていたテンポを整え、さらに少しテンポを落としたものにした。
スマートテンポの優秀なところは、グリッドに拍の頭が合わせられるところだ。
メトロノームが使用可能になるし、録音の部分的な修正も少しだけ簡単になる(気がする)。
自分で演奏して作成したガイド音源も同様の機能を使ってテンポを変更できる。
他のDAWでも同じようなことができる可能性はある。詳しくはしらない。
2.パートごとに演奏を録音・録画
カメラで録画しながら、Mac(かPC)のDAWで録音する。
ここではあとで映像と音声を同期することはあまり考えない。
同期はFinalCutProが自動でやってくれるからだ。
この機能のために僕は10年ほど前に10万円以上を支払っているが、
いまでは2万ちょっとで使用できる。いい時代になったものだ。
3.音声ファイルの書き出し
ここでポイントなのは、ガイド音源と同じポイントからスタートするように書き出すこと。
これさえやれば、のちのち、各パートの動画のタイミングがあう。
Cakewalksでの書き出し方法を忘れないためにメモしておく。
(僕は今回始めて使ったので細かいオペレーションレベルで)
「Ctrl+A 」で全録音を選択してもらって、ファイル→エクスポート→オーディオ
左下の「バウンスの設定」の「ソースの種類」を「トラック」に。
下に出てきた 「インプット(s)トラック」で、書き出したいトラックを選択。
4.音声と動画の同期(①)
前述のとおり、Final Cut Proの機能でカメラで撮影したビデオと
Mac(かPC)に録音した音声を同期する。
この機能は本当に10年前、思い出すのはあれはエルネスト(以下略)
Adobe Premiere Proにもこの機能は付いているようだ。
5.音声ファイルの編集(②)
書き出した音をDAWの編集用のプロジェクトに貼り付け、編集する。
音声ファイルの編集は熟練の技と知識が必要な領域だったが、
最近ではAIで結構なんとかしてくれるソフトが登場している。
iZotope Neutronだ。
これで勝手にいい具合にイコライジングや各パートの音量調整などを提案してくれる。
このソフトはたびたびバンドルセールなどやっているので、よく探すと安く手に入る。
Neutronで音を整えたあとは、お気に入りのプラグインで音を仕上げる。
あ、あと、DAWに貼り付ける前に、状況に応じてiZotope RXでノイズを除去した。
チャランゴはノイズなく録音できたので今回は適用しなかった。
逆にAutoで適用してみたら音が痩せたので却下した。
6.各動画のタイミングをあわせる
音声のタイミングは、ガイド音源のスタートのポイントにあったものになっているので、
4でその音声と同期された映像の余分なところをカット(簡単にできる)すれば
各動画のタイミングはあっさり合う。
7.①の動画の音声ファイルを②に差し替える
音声ファイルのスタートポイントもガイド音源にあっているので
単純に並べて、ビデオに付いている音量を0にすればOK。
以上です。
わかりにくいところあったら質問ください。