20220807 カブール先生
Ernesto Cavourさんが亡くなったらしい。 巨星堕つ。一つの歴史の終わり。偉大なチャランゴ弾き、などなどfbなどのSNSは追悼文で溢れている。
交流があったわけでもない、ただの一人のファンでしかない、チャランゴ弾きの末席の僕などが書いても何にもならないとは思うけど、書かずにはいられないので、個人的な思い出を書き残しておく。
実際に観る前、CDなどの録音だけで聴いていた頃は、すごくテクニックのある弾き手で名曲もたくさん書く人、という印象だった。
2004年にラパスのライブハウス、マルカタンボでのライブを観た時、?マークと!マークが浮かび続けた。大きな衝撃を受けた。いや、聴いてきていた録音でもその片鱗は垣間見えるし、彼が開発したという変な楽器の数々を知っていたので、そりゃそうかとも思うのだけど、自由すぎる、すごく遊び心のあるステージだった。演奏家というよりは音楽家、音楽家というよりは芸術家だった。
その後、2006年と2009年には来日ライブがあり、再び彼の世界に触れることができた。動画も撮影させていただいた。ライブが終わったあと、会場のトイレに行こうとして彼の横を通ったら、日本語で話しかけてきてくれて、驚いてフリーズしてしまった。僕にスペイン語が話せたら、もっと知ることができたのだろうな。
彼がやってきたことによる影響は、僕にとってもものすごく大きいと思う。とても悲しい。
ありがとうございました。
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