チャランゴ

20230329 チャランゴを2台持ち運びたい。1つのケースで。

世の中にはいろいろなチャランゴがあり、音色も様々です。
1台のチャランゴを使ってステージに立った場合、
聴衆は、あの人はあの音色だと決定的に認識するでしょう。
自分の音はこれだと確信しているプレイヤーはそれで良いでしょうが、
一方で、チャランゴを変えれば違う音が出るし、それぞれ全て自分の音色だという人や、
曲によって違う音を出したいという人がいると思います。
そういう人は、2本以上チャランゴを持ってステージに臨むのではないでしょうか。
2つのチャランゴを持ち運ぶためにはケースが複数必要ですね。

しかし、2つもケース持つのは重いし、両手が塞がるのは避けたい。
できれば、1つの軽いケースに2本のチャランゴを入れたいところです。
ケースを背負うことができればなお嬉しい。

こういうニーズに答えられる製品を調べたところ、3社から出ていました。
すべてテナーウクレレ用のケースです。

KIWAYA KLC-D-Ten

ORCAS OULC-3D

アイバーニーズ IUBT2542

まずポイントとなるのはチャランゴの厚さです。
自分の持っているチャランゴの厚さはだいたい8cm〜9cmくらいです。
アイバーニーズは厚さが7cmなので却下です。
KIWAYAは厚さ9cm、ORCASは9.5cmで大丈夫そうです。
次にポイントとなるのは重さです。
ORCASはWEBサイトに2.2kgと記載がありました。
KIWAYAは記載がありませんでしたが、メーカにメールで問い合わせたところすぐに返信がありました。
1.42kgとのこと。それは軽い。
KIWAYAを買ってみました。

下段にカルロス・ロメーロ
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上段にアチャ
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チャランゴは問題なく入ります。
隙間はあとで何かで埋めようかなと。
チャランゴ2本持ちはこれで大丈夫とわかりましたが、
このケース、縦に長いですよね。これはひょっとしてと思い、
試しにバリトンチャランゴを入れてみました。

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縦はジャストサイズ。
バリトンの厚みは10.5cm位で、ケースの規格をオーバしますが、チャックは締まりました。
しかし、ケースが柔らかいため、もう1台が入るスペースを圧迫します。
ケースの上から圧力がかかると、楽器にも圧力が掛かりそうです。
何かを上に重ねて置く場合や、満員電車に乗る場合は気をつけたほうが良さそうです。
ノーマルチャランゴの場合はこのような心配はなさそうですが、
バリトンは若干無理があるかと思います。でも気をつければ大丈夫かもしれません。

次に、アルゼンチンのロンロコを入れてみました。
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厚さはバリトンと同様です。
縦がギリギリですね。一応入りますが、縦の衝撃に弱い感じがします。
僕はこれは入れないかな。

まとめると、このケース
・チャランゴ2台はOK
・チャランゴとバリトンチャランゴは気をつければ多分OKかも
・チャランゴとロンロコは無理

おすすめ ☆☆☆☆☆

ということで、次回、ロンロコとチャランゴが入るセミハードケースをオーダーする話です。
…本当か?

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20220905 CONGRESO INTERNACIONAL DE CHARANGOの様子

8月下旬にブエノス・アイレスで開催されたらしいCONGRESO INTERNACIONAL DE CHARANGO(国際チャランゴ会議)の演奏の様子がYouTubeに上がってきていますね。
こちらは我が心の師匠、Freddy Torrealbaさん。ギターの伴奏はやはりこの人、Melvin Velázquezさん。来日の際にはぜひ一緒に来ていただきたく。

このライブ実際に見たかった。

こういうの見てると、自分はやっぱりチャランゴが好きなんだなと思う。コロナ期間中にギター習いに行ってみてそれなりに充実したと思っていたけど、チャランゴのレパートリー増やす方向でもよかったかもしれない。今後はどうするかな。

こちらはボリビアのLuciel Izumiさん。このエレアコチャランゴのピックアップ(プリアンプ)はFishman pro blendですね。ボクシッテルヨ。チェックシテルカラネ。このピックアップ搭載したチャランゴモッテマス。ま、マニアか?
この映像では一応マイクもチャランゴ用に1本立っているようですね。

どうでもいいことだけど、自分は彼女の父親にチャランゴを習うためにボリビアに行きました。演奏に似ている部分あるかなー。表情かな。よくわかんないな。異常な色気は現段階では父親の方が上のような気がする。
再生数を見ると、Freddyさんを上回っているな。どういうことだ。そういうことだ。

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20220813 最近のエレアコチャランゴの音作り

最近はこんな感じです。
マイクは入っておらず、完全なライン録音です。
「木」っぽさが含まれていて、なかなか良いのではないでしょうか。
みなさんのエレアコの音も教えてくださいね。

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20200926 チリのカリスマ(日記)

フレディ・トレアルバさんから誕生日のお祝いメッセージが来て驚いた。
僕はスペイン語がよくわからないので慎重にお礼のメッセージを返すと、
そこから少しのやり取りが続き、脈絡なくビデオのリンクが送られてきた。
クリックして確認するとビクトル・ハラについてのライブ放送のようだ。
ビクトル・ハラの写真が常に映されており、彼についての話がされていることがわかる。
しばらく観続けると、トレアルバ氏が登場し、リモート共演スタイルで彼と大勢のギタリストやヴァイオリニストなどとビクトル・ハラの曲La Partidaを演奏した。なかなか壮大でよかった。
演奏が終わった後、パルティーダ良かったですとメッセージを送ると、

「ありがとう、(中略)🤫 しかし、これの核心は賛辞であり、その観点から私は幸せです」

というような返事を貰った。
中略の部分にはナイショマークが付いていたので、念のため公開は控えさせていただく。

これの核心は賛辞でありというのは、
ビクトル・ハラへの賛辞を示すことができて幸せということなのだろうか。

うーむ。
言葉の細かいニュアンスまで理解したい。
しかし、そのために勉強するには時間が足りないのではないか。
どれだけ勉強すればたどり着けるのか?
そんなことを思った。

ビクトル・ハラについての番組は1時間半ほどで終わった。
スペイン語だったため、内容はほとんど分からなかったが、
40年以上前に亡くなった人物の番組をこれだけ長い時間大勢が観るということを知って、
トレアルバさんに、ビクトル・ハラの偉大さの一端を理解しましたというようなことを送ると、
ありがとう、Victorの仕事は計り知れません。と返ってきた。

いま、僕はビクトル・ハラについて改めて調べ直している。

そして、今回トレアルバ氏が使用していたチャランゴはチリの製作者が作ったものだったなと思い返した。

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20200827 リモート共演動画の作成についてのメモ

オンラインコスキンのための動画を作成しました。
遠く離れた友人に各パートごとの録音と録画を送ってもらい、編集しました。
作業の概要を書き残しておきます。

○目的
またやる時のための忘備録、他の人の参考

○使用した機材
カメラ、オーディオインターフェース、マイク、PC(Windows、Mac)

○使用したソフトウェア
Cakewalk(無料 友人が録音のために使用) 、Logic Pro(Mac)、Final Cut Pro(Mac)
 ※ cakewalkやLogic ProというソフトはDAWといいます。
   音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業を行うソフトです。

○作業概要
1.ガイドとなる音源の作成
2.パートごとに演奏を録音・録画
3.音声ファイルの書き出し
4.音声と動画の同期(①)
5.音声ファイルの編集(②)
6.各動画のタイミングをあわせる
7.①の動画の音声ファイルを②に差し替える

○作業詳細
1.ガイドとなる音源の作成

パートごとにテンポや構成を合わせるために、これを聞きながら演奏するという
音源を作成する。その音源のことをガイド音源とする。
あとでテンポを変更する可能性を考えると、MIDIでの作成が望ましい気がするが、
最近のDAWはオーディオファイルも柔軟にストレッチできるため、MIDIにこだわる必要はない。

Logic Proを使う場合
Logic Proにはオーディオのテンポを柔軟に扱うスマートテンポという機能がある。
今回の演奏はYouTubeで見つけたライブ演奏を元に、スマートテンポを使って、
少しぶれていたテンポを整え、さらに少しテンポを落としたものにした。
スマートテンポの優秀なところは、グリッドに拍の頭が合わせられるところだ。
メトロノームが使用可能になるし、録音の部分的な修正も少しだけ簡単になる(気がする)。
自分で演奏して作成したガイド音源も同様の機能を使ってテンポを変更できる。

他のDAWでも同じようなことができる可能性はある。詳しくはしらない。

2.パートごとに演奏を録音・録画

カメラで録画しながら、Mac(かPC)のDAWで録音する。
ここではあとで映像と音声を同期することはあまり考えない。
同期はFinalCutProが自動でやってくれるからだ。
この機能のために僕は10年ほど前に10万円以上を支払っているが、
いまでは2万ちょっとで使用できる。いい時代になったものだ。

3.音声ファイルの書き出し

ここでポイントなのは、ガイド音源と同じポイントからスタートするように書き出すこと。
これさえやれば、のちのち、各パートの動画のタイミングがあう。

Cakewalksでの書き出し方法を忘れないためにメモしておく。
(僕は今回始めて使ったので細かいオペレーションレベルで)
「Ctrl+A 」で全録音を選択してもらって、ファイル→エクスポート→オーディオ
左下の「バウンスの設定」の「ソースの種類」を「トラック」に。
下に出てきた 「インプット(s)トラック」で、書き出したいトラックを選択。

4.音声と動画の同期(①)

前述のとおり、Final Cut Proの機能でカメラで撮影したビデオと
Mac(かPC)に録音した音声を同期する。
この機能は本当に10年前、思い出すのはあれはエルネスト(以下略)
Adobe Premiere Proにもこの機能は付いているようだ。

5.音声ファイルの編集(②)

書き出した音をDAWの編集用のプロジェクトに貼り付け、編集する。
音声ファイルの編集は熟練の技と知識が必要な領域だったが、
最近ではAIで結構なんとかしてくれるソフトが登場している。
iZotope Neutronだ。
これで勝手にいい具合にイコライジングや各パートの音量調整などを提案してくれる。
このソフトはたびたびバンドルセールなどやっているので、よく探すと安く手に入る。
Neutronで音を整えたあとは、お気に入りのプラグインで音を仕上げる。

あ、あと、DAWに貼り付ける前に、状況に応じてiZotope RXでノイズを除去した。
チャランゴはノイズなく録音できたので今回は適用しなかった。
逆にAutoで適用してみたら音が痩せたので却下した。

6.各動画のタイミングをあわせる

音声のタイミングは、ガイド音源のスタートのポイントにあったものになっているので、
4でその音声と同期された映像の余分なところをカット(簡単にできる)すれば
各動画のタイミングはあっさり合う。

7.①の動画の音声ファイルを②に差し替える

音声ファイルのスタートポイントもガイド音源にあっているので
単純に並べて、ビデオに付いている音量を0にすればOK。

以上です。

わかりにくいところあったら質問ください。

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20191230 出ない順チャランゴテクニック(Alternative Repique)

Freddy Torrealbaさんの教則ビデオ。
20190928 Freddy Torrealbaさんのレッスンビデオ: 白いあなぐら

これを見ていたら出てきたテクニックに
Alternative Repiqueというものがありました。
おっこれは?と思ってやってみたら、すぐにできました。
これです。↓

ダウンアップを繰り返すのではなく、ダウンダウンアップアップですね。
1往復で4回弾いている。

これは結構難しいと思いますが、僕は一瞬で弾けました。
なぜ僕がすぐに弾けたか。
それはチャランゴ以外の楽器の奏法をいろいろ試してきたからですね。
ウクレレのテクニックとギターのテクニックを組み合わせたらこの弾き方になりました。

しかし、このテクニックはマイナーですよね。
でてくる曲あるのでしょうか。
ある人に聞いたら、日本の有名なプロの方々も弾けなかったようです。


=FAQ=

Q.なぜプロが弾けなかったと思うか?

A.使わなくても大丈夫だからです。


Q.1往復で4回弾く必要があるのか?

A.芸術とはそういうものなのではないかと思います。


Q.このテクニックがやくに立つのか?

A.ブログの記事になります。


本日は以上です。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

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20191221 Achaの新作チャランゴの映像

少し前ですが、Donato Espinoza氏がAchaの新作チャランゴの演奏動画をアップしていました。

CC038というシリーズのようです。
弦はフロロカーボンでしょうが、音の傾向がこれまでの物と異なっていると感じました。
エフェクトのせいかなーという気もしますが、チャランゴの材や構造が気になります。
表板はドイツ松ですか?この色は別の材?
ボディはハカランダですかね。
ホールのデザインが今までのAchaではなかったものですね。

Donato氏のいつものチャランゴの音色はこちらですが、音が全く違いますね。

余談ですが、Donato氏はサビアアンディーナで弾いたり、瀬木貴将さんのグループの一員として
来日公演をしたことがある人で、僕はその演奏を見て、音の違いに驚き、その秘密を知りたいと思い、
人づてに頼ってラパスに習いに行きました。
習った結果はといいますと。
彼は小さいころの事故で右手の指を失っています。
そのため、彼の演奏方法は他の人には真似はできないのではないかと思いました。
上の動画からも、音色的に特徴がありますね。
でも独特のノリは真似したいなといまも思っています。

さらに余談ですが、最初の動画の最後にチャランゴの作者名として、有名なJuan Achaさんの他に
彼の息子であるMiguel Achaさんの名前がありますね。
そろそろ引き継いでいくということなのでしょうか。
いまのAchaチャランゴの先進性と圧倒的なクオリティが引き継がれていくと嬉しいです。

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20190928 Freddy Torrealbaさんのレッスンビデオ

いつもながらボーッとFacebookを眺めていたら発見したのですが
チャランゴ奏者Freddy Torrealbaさんのレッスンビデオが発売されました。
オンラインで視聴できます。

内容は2部構成になっていて1部が初心者用、2部が経験者用というような内容です。
1部ではストロークやアルペジオでどの指を使うかの説明から基本的なリズムの説明がなされ、
2部ではより難しいテクニックや彼の曲の解説などを聞くことができます。
動画は画質がとても優れており、目の前に彼がいて説明してくれるかのうような感覚です。
彼の演奏はYouTubeにたくさんあるのですが、これほど高画質で目の前で
時折ゆっくり解説も交えて教えてくれるものは他にはありません。
時折挟まれる彼の演奏に対する考え方もとても参考になります。

E-Masters Academy

僕は迷うことなく速攻で購入しました。
字幕で英語も出せるので何言ってるのかわかる。
いやー勉強になりました。よかったよかった。

こういうwebサービスは儲からないと運営がページを削除してしまうということが
前にあったので、気になる方は早めにチェックしてみてはいかがでしょうか。
チャランゴ奏者で彼のファンならとくに見ておいたほうが良いと思います。

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20190818 Dúo fusión Masawiのライブを見に行った

ボリビアからチャランゴ奏者のWilly Riosさんが来日し、
スペインに留学中のギタリストMasataka SuganumaさんとDuoライブを行いました。

Willyさんは数年前からFacebookでよく見かけて、うまいチャランゴだなーと思っていました。
Suganumaさんは十数年前の第1回チャランゴの集いでTOYO草薙さんの伴奏をしていたのを見て以来でした。
当時まだ小学生だったんかな。

以下にYouTubeの再生リストを貼ります。いいライブでした。

僕はとくに主催者と知り合いというわけではなかったので、ビデオ撮影なんてお願いできないだろうな
と思いつつも、かばんにカメラを入れ、念のためsonyのレコーダーも持ち会場に行きました。
一番前方の座席に空きがあったので座ると、同じ列に知り合いのDIC資料館の方が座っていて声を掛けてくれました。
その方の仲介により、楽屋に行き、撮影をお願いしたらokが出たというわけです。

この演奏を参考にして何曲かいつかやってみたいと思っています。

撮影機材
SONY α7iii
TAMRON 28-75mm F2.8
SONY PCM D100

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20190714 チリの楽団のワークショップに行く

チリからEnsamble Transatlántico de Folk Chileno というグループが来日して、
ワークショップをやるというので行ってきました。
こんなグループです。

この動画では大勢いますが、来日したのは8人でした。

実はこのグループのリーダーから5年ほど前にネット上でメッセージを貰ったことがありました。
僕がSoundCloudに上げた演奏を聴いて連絡をくれて、何度かメールのやり取りをしました。
ネットで知り合った外国人が来日するというのはワクワクしますね。
その時のメモをブログに残していました。
160226 南米からの手紙: 白いあなぐら

ワークショップの内容は、彼らの曲を練習して、合同で演奏しようというものでした。
参加者は合計30人くらいいたでしょうか。
なかなかの迫力のある演奏になりました。

トロンボーンやサックスと合わせたのは初めてでしたが、面白かったです。
あと、アコーディオンとチャランゴは相性が良いのではないかと思いました。
(大学1年のときにアコーディオンの同期がいたんですが、うまく合奏できなくて辞めて行ってしまったのが惜しい)

印象的だったのは、リーダーが手振りで指揮のようなことをするのですが、
それに合わせてタイミングを合わせていくというやり取りが面白かったです。
これが何かということについて少し気になっていたのですが、10月16日にNHKで放送された「旅するスペイン語」
でドラマーのシシド・カフカさんがアルゼンチンで習っていた「ハンドサイン」に似ていますね。
先程録画で確認したのですが、そうか、これだったのかも?と思いました。
テレビでやっていたハンドサインは、完全なフリーセッションで使われるものなので
少し使い方が違うというとそうなのかもしれないですが、源流はひょっとして同じなのかもしれません。
(シシドさんは以前、日比谷野外音楽堂で見たことがありましたがいつの間にか髪が短くなっていましたね)

楽団は来年も来るかもということで、少し僕もお手伝いできればいいなと思っています。

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