飯野賢治とヨシナガの 気になること。

飯野賢治とヨシナガの気になること。7(最終回) へ行った

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このイベントは、飯野賢治さんとヨシナガさんが普段気になっている物事を
プレゼン形式で紹介していくというものである。
準備されたスライドをスクリーンに映しながら、
基本は面白おかしく、時には真面目に開場を巻き込んでいく。

このイベントは残念ながら今回で最終回。
毎回満員になるほど人気のあるイベントなのだが
今回、7枚だけ前売りが残ってしまったから、これでお終いということだ。

これまでの「気になること。」を振り返って印象に残っているのは
まず、活弁士の坂本頼光さんだ。
1人でアニメのすべてを作ってしまうすごい人。
他に印象に残っているのは、大量のガムを客席に投げたり、海外の変な動画を見たり、
国会議員とphotoshopの関係を考察したり、UFOの町を調べたり。
いろいろなことがあった。どれも楽しい思い出だ。

今回のネタも面白かった。
ヨシナガさんのネタで、有名ファッションブランドの名前の文字を
分析して、かっこいいブランド名をリメイクするというネタは興味深かった
名前に使われる文字には偏りがあって、より多く使われている文字を組み合わせると、
だいたいどんな並び順にしてもかっこ良くなる。
そこから発展して、笑えるネタに仕上げるのは流石だ。
[追記] このネタを元にしたサイトが出来たようです。すごい。

そういえば、初めてこのトークライブに来たときにヨシナガさんの印象が
ガラリと変わったんだった。
僕の見た秩序。というヨシナガさんのサイトでは、
毎日アホなことばかりやっているのだけど、本人は真面目に、
そして極めてロジカルにネタを作っているということに気がついたのだった。

ゲストに、日本テレビの土屋さんが登場した。
「電波少年」を作った人だ。
面白い話が沢山聞けた。
あまりにもとんがった番組を作った土屋さんが
大切にしていることは、「ジャンプ」することであるとのことだ。
まず最初に極端な企画を出して、そこからゆっくり普通の方へ
戻していくというような話もしていただいた。
なるほどー。
そして、土屋さんへお客さんからの質問コーナー。
客「怖い物ありますか?」
T「なんだろう。」
…しばし沈黙。
T「ない。」

笑。

通常形式の「気になること。」はスムーズに終了。
僕は全出席ということでいただいたエコバッグにサインを貰い、
お二人と写真も撮っていただいた。

何人かは家に帰り、新しい何人かが開場に入ってきた。
深夜12時からは「打ち上げ」パートに入る。
ここからは基本的にネタの用意されていない、フリートークである。

ゲストはレゲエのミュージシャンのRYO the SKYWALKERさんだった。
その話の中で、ジャマイカで修行したという話をしていた。
なんだ、レゲエもそうなのか、現地へ行くのか、と思った。興味深い。
僕がやっている(最近あまりやってないけど)とある音楽も、
ハマった人は現地に行くことがある。
実は僕も2,3週間ほど現地へ行って習ってきた。
やっぱり、音楽と地域性の繋がりは意識されるものなのかなーと思った。
これだけ情報化社会が進んでYouTubeには色んな動画がアップされていて、
日本に居ながらでも色々なテクニックは学べる。
でもしかし、現地でないと得られないモノも確かにあるのだ。(たぶん)

打ち上げの話の中で興味深かったのは、ヨシナガさんの
震災後のネットを中心とした情報の遍歴のまとめ。
これは素晴らしかったので、ぜひ何らかの形でまとめて読みたいと思う。

あの震災以来、これまでの常識や法律が簡単にひっくり返るものだった
という事実を僕たちは味わっていたということ。

既存のメディアでは報道されない大量の情報にアクセスが出来る環境がある。
ただし、情報を得た者が優位に立つ訳ではない。
得た情報と自らの知識とを照らし合わせ、足りない知識を割り出し、
新たに調べ、そこから導きだされる回答を個々人が判断していくということ。

飯野さんのツイッターを通じた音楽の共同作成についての話も面白かった。
ツイッターで様々なアーティストに呼びかけ、音源を提供してもらい
1曲作ったのだが、作成にかかった時間は2日程度とのこと。
ネットはフットワークを軽くする。
GLAYの方も参加しているようだ。
そして本日、2曲目もアップされた模様。これはいいなー。
今後、坂本美雨さんも参加するらしい?

最後の質問タイムを1時間取って終了。
3年続いたライブの始まりから終わりまでを体験した。
実に感慨深い。

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早朝の新宿駅ホームで仰向けに寝る酔っ払い達を横目に帰宅。
寝て起きて、気が引き締まった感じがする。
さて、僕は何をやっていこうかと気を新たにした。

気になること。ありがとうございました。
次回のヨシナガさん単独ライブも期待しています。
飯野さんもゲストで長時間出てくださいね。

これまでの気になることの感想をカテゴリにまとめました。
白いあなぐら:飯野賢治とヨシナガの 気になること。

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飯野賢治とヨシナガの気になること。6と6.5 へ行った

飯野賢治とヨシナガの気になること。6
平成22年11月20日 新宿ロフトプラスワン。

昼からジムに出かけ、ベンチプレス、スクワット、ランニング、アームカール、ローイング、サイクリングなど一通りをこなす。運動をすることで本日の体調がわかる。今日は走ると息が上がり、重いバーベルを持っても息が上がる、つまり体調はすこぶる普通である。ペットボトル2本にプロテインを水で溶かしカバンに入れ、シャワーを浴びてから新宿へ向かう。本日はオールナイトでトークライブを見に行く日である。1年に2回、僕はこのライブを見に行くのが楽しみになっているのだ。

会場前で待ち合わせ。大学時代の友人ら合計4人が集まった。早速本日の作戦を立てる。会場は自由席、つまり早い物勝ちだ。チケットに記載された整理番号は20番代なので割といい席が取れるのではないか?と期待し、会場に入ってから迷わず良い席を選ぶための作戦を練るのだ。僕は今までの経験から、4人で座るにおそらく最適であろう場所をイメージし、それを的確に仲間に伝える。仲間は理解してくれたようだ。しかしチケットには、「夜の部のみ」と「夜から深夜まで通し」の2種類があり、それぞれに番号がある、つまり全体で40番目くらいであることを思い出した瞬間に僕の考えた作戦は廃案になった。おそらくいい席は取られているだろう。みんな、それぞれ好きな席に座ると良いよと。

新宿の建物の間に少し並んで、係の人の誘導されて会場へ入る。入り口でもらう全員プレゼントのエコバッグが良かった。ヨシナガさんと飯野さんがそれぞれデザインしたバッグである。かっこいい。これにMacBookAirを入れて持ち歩こうかなと考える。(家に帰ってから入れてみたらジャストサイズだ。)僕らが入った頃には狙った席はやはり埋まっていたが、ステージから割と近い机が使える席を得ることができた。

ふと周りを見渡すと、いつも見る顔を発見する。ただし、知り合いというのではなく、このイベントに来るたびに見かける人というだけだ。僕はこのイベントにはもう6回も参加しているので、僕と同様に何度も参加している人の顔はなんとなく覚えているのだ。ちょっと声をかけてみようかなと思いついたが、まあそれで何が始まるという訳でもないと思いとどまる。しかしこのイベント、日本各地から人が集まっているそうなので声をかけてみても面白かったかもしれない。普段の社会生活では絶対に会わないような人と知り合うチャンスなのかもしれない。しかし、社交的なイタリア人ではない僕はいつもそこで躊躇するのだ。

飯野賢治さんとヨシナガさんについて少し書いておこう。飯野賢治さんは今から10年以上前にゲーム業界に彗星のように登場し、革命児と言われた男。僕だけでなく多くの人がこの人は天才だと思ったに違いない。ヨシナガさんはハイブリッドワーカー。ハイブリッドと言ってもガソリンと電気の力で動くわけではなく、普通のサラリーマンをやりながら、インターネットを起点にして様々な活動をしているのだ。本を出版したり、最近ではどういう縁でか知らないが厚生省のエイズ撲滅キャンペーンに参加したりもしている。インターネットが生まれることで初めて可能になったであろう生き方を体現している人だ。

19時。本編が始まる。飯野さんmixのテーマ音楽が流れ、2人が登場した。このイベントの趣旨は2人が普段気になっていることを面白く発表するというものだ。飯野さんはmacのKeynoteというソフトを使い、ヨシナガさんはwindowsのパワーポイントを使う。今日は2人とも直前まで楽屋でスライドを作成していた人のこと。PCを抱えて席に着き、モニタへの接続を試みるが繋げるのに手こずり、ようやく画面が現れると会場から拍手が聞こえた。スタートから、ライブならではの緊張感を味わった。

2人のネタは今回も面白かった。僕が気に入ったのは、ヨシナガさんのiPhoneアプリネタだ。現代ではiPhoneでゲームを作ると日本だけでなく世界中に売ることが出来る。つまりそれは逆に考えると、日本以外の国で作られた素晴らしいアプリがあるはずだ。というとっかかりで、海外製のヤバいアホアプリを次々と紹介して行った。一方の飯野さんのネタは面白かったが、ここに書くには危険なものが多い。書けそうなネタの中には、次回イベントのサブタイトル命名権を、呼んでくる友達の多さでオークションするネタもあった。次回のイベントにより多くの人を呼んでくれるという人に、イベントのサブタイトルの命名権を譲ろうというものだ。結果、トップは4人呼ぶという方だったけれど、結局飯野さんとヨシナガさんが変更に変更を重ねて、変てこなサブタイトルになった。

休憩を挟みゲストの紹介コーナーに入る。このイベントの歴代ゲストは、ダダ漏れで有名なそらのさん、YouTubeで再生回数が100万を超えた活弁士の坂本頼光さんなど、非常に満足度の高い方達ばかりであった。今回のゲストはニコニコ動画の作品をきっかけにCDを発売して、オリコン7位に入ったプロデューサー、high_noteさんだ。ネット発のミュージックシーンの今について興味深い話を聞く。今回の作品は、ボーカルの方などとの連絡はネット上だけで、現実には一度も会ったことのないまま、CDが発売されたらしい。歌い手の方が録音した歌データをネットで送ってもらい、high_noteさんが編集することで音楽が生まれる。また、そこに絵師と言われる人が挿絵を描き、動画サイトにプロモーションビデオが掲載される。プロモーションビデオはそこに集まる様々な人に見られ、そのなかで評価されたものはさらに多くの人に見られていく。そしてCDが発売され、今まで動画を見ていた人たちが購入する。

オリコンに入ったというと、とても売れたものだと思ってしまうけれど実際には(わずか)数千枚程度だろう。オリコン入りした理由はこれが売れたからというだけでなく、周りが売れていないという事実がある。また、人々が実際に会うことなしに生まれた音楽というのも、これまでにあったはずだ。この話で何が新しいかというと、2つ思いついた。まず、テレビに頼らずにネット上でプロモーションが十分に働き、現実の世界に影響を与えられるようになってきているという点。そしてもう1つは、highnoteさんは昼はサラリーマンとして普通の企業に勤めているというところではないだろうか。専業ミュージシャンにならなくても、オリコンに作品が出る。音楽は趣味でokという音楽人も増えるだろうな。音楽で食べる必要がない。これは素晴らしいことだと思う。新しいものがどんどん出てくる可能性がある。ただし専業ミュージシャンには厳しい時代になるかもしれない。

あっという間に22時になり、本編が終了。そして24時からは「打ち上げ」と称したフリートークが始まる。この回は基本的に台本なしで進んでいく。

打ち上げは、まずヨシナガさんが来場者を増やすために梅チャーハンを1分で食べて母親に生電話をして初体験について語り、飯野さんが死にかけた経験について語った。死にかけた話はとてもリアリティがあった。飯野さんの話のクオリティを再現するのは僕には不可能なのでここに書かないほうがいいと思う。打ち上げのゲストはスクエニという会社のゲーム製作者さんだった。年齢はヨシナガさんと同じだと言っていたから31歳かと思う。僕とほとんど同じような年齢の人がゲーム作りの最前線に携わっているということにまず驚いた。もっと大人が作っているかと思っていたんだけど、僕の年齢がそれに追いついたんだ。(そういえば飯野さんのDの食卓は、飯野さんが今の僕よりも若い時に作られたのだなあ。)ネットにゲーム攻略の情報が溢れている状況における製作者とプレイヤーの関係性など、普段は聞けない話が聞けたと思う。

朝が近づき、最後に2人への質問コーナーが設けられた。ある25歳の方が質問をした。自分はとても面白くない仕事をしている、どうしたら良いだろうか、と。またある31歳の方からも質問が入る、自分は奨学金を借りて大学生をしているが、奨学金を返せるのだろうか、と。これらはヨシナガ氏、飯野賢治氏がやっていることに対する質問というより、質問者自らの人生相談のようなものだ。周りに大勢の人がいるなかでこうした自分自身にとって切実なことを質問するのは勇気がいることのように思う。しかし、挙手をして直接質問をすれば(これまでの経験上)ほとんどまともな回答をしてくれる。ヨシナガさんは論理的に、飯野さんはより熱く暖かく。それぞれ正面から受け止めて回答をしてくれる。僕はヨシナガさんに、iPadの使い方について質問しようかと考えていたのだけど、そのしょうもない質問を投げかけなくて良かったと思った。(*ヨシナガさんが蒼井そらさんにiPadの使い方を教えたらしいことをツイッターでキャッチしていたので、その使い方とは何かに興味があった。一体なんだろう。)

こうして10時間にも及ぶトークライブが終わった。年に2回、何かをクリエイトし続けている2人の話しを聞くのは刺激になる。ライブ感がたまらないし、ネットで今何が行われていて、どこに行こうとしているのかをキャッチするにもいい場所だと思う。また半年後も行こう。

おしまい。

メモ
その後、6時新宿発の電車に乗って会社に行き、仕事しました。ハードな2日間でした。

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飯野賢治とヨシナガの 「気になること。5」へ行った

飯野賢治とヨシナガの 「気になること。5」に行ってきた。

Ipad
iPhoneで撮影したiPad。

もう10日くらい過ぎてしまったが、5月1日にトークライブへ行ってきた。

飯野賢治氏は、クリエイター。
Dの食卓の人と言えば知っている方も多いだろう。
ヨシナガ氏は会社勤めをしながらwebの世界を中心に活躍する
ハイブリッドなクリエイターである。

開場時間よりだいぶ前に到着し、紀伊国屋で浅野いにおの本を買い、会場周辺へ。
新宿は歌舞伎町。久しぶりに来た。だいぶ景色が変わった。
マクドナルドがなくなっていたのに驚いた。あれだけ客が入っていたのに何でだろう。
土地代が高くて赤字だったのかなぁ。
でも代わりにできたうどん屋の方が回転悪そうだ。
うどん屋も計算して出店するだろうから、採算が取れないことは想定していないだろう。
でも、うどん屋よりもマックの方が効率的であるはずで、儲けが出るとおもうのだが。
なぜだろう?
歌舞伎町という土地柄、不思議なパワーが働いたのかもしれない。

ロフトプラスワンの場所を確認するために少しふらつく。
すると、会場の前で飯野賢治さんを発見した。
「いいのさん発見なう」とツイッターでつぶやいてみた。

トークライブは夜7時に開始で、終わるのが翌朝5時である。
軽く腹ごしらえをして、友人と合流し、会場へ向かった。
そこでその友人に見せてもらったのが、冒頭のiPadだ。
思っていたよりも重くなく、両手でならさほど気にならない重さだ。
そして、画面が綺麗。
音で遊ぶアプリを遊び倒し、購入を決意した。

このー木なんの木
気になる気になる気になる…

トークライブが始まった。
今回で5回目のライブであるが、僕は全出席である。
(ただし、第4回の深夜の部は欠席してしまった)
このトークライブはクリエイターである飯野賢治氏と
サラリーマン兼クリエイターであるヨシナガ氏が
日ごろ気になることを面白いトークに仕立てて話すというものである。
過去の内容はこちら↓

1 気になったこと@新宿ロフトプラスワン 白いあなぐら
2 気になること2に行ってきた 白いあなぐら
3 ウワサの活弁士を見て来た 白いあなぐら
4 飯野賢治とヨシナガの「気になること。4」へ行ってきた 白いあなぐら

今回も、いやー面白かった。
トークライブの前半は2人のプレゼン合戦だ。

紹介された中でも、Dream Pagesというサービスが素敵だ。
自分の撮った写真や描いた絵などを簡単に本にしてくれるサービスである。
ヨシナガ氏は、撮りためた「うんち写真(注)」を写真集にしていたが、
印刷も綺麗だし製本も丁寧でとてもクオリティが高い。
僕も自分の写真集をつくってみようかなと思った。
(注:うんちの写真ではなく、う ん ち と読める文字を強引に街で探した写真)

他には、PhotoShopを使った新しいラテアートの提案や、
政治家のHPの写真がPhotoshopすごいね、というネタで盛り上がった。

良く笑った。本当に、涙でた。

しかし、このライブで本当に面白かったのは後半の深夜の部だ。
「打ち上げ」と銘打たれた深夜の部には台本が用意されていない。
今まで2人が居酒屋で行っていた打ち上げトークをオープンにしたら
面白いのではないか?という勢いで第4回から始まったものだ。

打ち上げの最初に登場したのは、坂本頼光氏。(google変換一発!すごい!)
サザザさんの第5話を演じていただいた。

動画でご理解いただけたと思うが、この人はストーリー・作画・声すべてをひとりで
やってしまう、ものすごいクリエイティブな方である。
前々回の第3回トークライブにおいてもゲスト出演をし、サザザさんを演じてくれたが、
サザザさんは回を重ねるごとにクオリティや食い込み度数が跳ね上がっていく。
サザザさん第5話のストーリーは、今後見る人のために言わないでおくが、
筆ペンで書かれたであろう水木しげるタッチと、タラちゃんの穴(おっと)、
サザエさんから遠く離れた世界観が素晴らしかった。
物語に引き込まれすぎて、すべてひとりでやっていることを忘れてしまったほど。

坂本氏は「さすがに何も深夜の部に予定がないのはヤバイ」と思ったヨシナガ氏が
当日に出演依頼を行ったそうで、急いでタクシーで帰っていった。

そして、長い深夜が始まった。
時間的には長いはずで、眠くもなるはずである。実際に寝ている人も結構いた。
しかし僕は眠らずに話に聞き入った。
台本のない話は、自然と2人の生き方の話になる。
クリエイターとして生きるとはどういう事か。そんな話だと思った。

「作りたいものなんて一個もない」

今回の一番の名言だと思う。

「曲げるなんて作業は日ごろからしている」

これは、物事にこだわりすぎるなという文脈から出てきた。
本日第二位の言葉だ。

「売れる魂があれば、すべて売りますよ」

これは第三位。ちょっと怖いので。

「プルプルベッドかけている」

これはどういう意味だろう?
意味わからないけど、僕のメモに書いてあった。

あ、「プルプル」じゃなくて、「フルフル」だったかも。
つまり、すべてをクリエイティブにベット(賭けて)いるということだ。
そうだよなあ、と思う。
そうでなければ、こんなにならないだろう。
ヨシナガさんは全力でベットしているのだ。

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著者:ヨシナガ
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夜の部よりも、深夜の部の方がライブ感が断然あって、とても面白かった。
クリエイティブってなんだろう?って考える人におすすめ出来ると思う。
クリエイターが何を思いながら仕事をしているのかが垣間見れる。
特に会社人やりながら何らかの活動をして行こうとする人には
ヒントがあるかもしれないと思った。
というのは僕も会社人やりながら、何かをやろうとしているからかもしれない。
まだあまりやれていないけど。
次回は11月だろうか。また行きたい。

さて、感想が長くなったけれど、絶賛準備中であるという飯野さんの新刊を
期待しつつ、今度「ちょろり」のチャーハンを食べに行こうと思う。

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飯野賢治とヨシナガの「気になること。4」へ行ってきた

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11月7日、新宿はロフトプラスワンへ行ってきた。

事前に取ったチケットの整理番号は何と一桁。
いい席ゲット。ありがとうございました。

開場してから始まるまで1時間ほどあいていたので
ビールを注文し、ゴブゴブと飲む。いや仕事後のビールはうまい。
トイレに立ったときに壁際にいた女性と目が合った。
きれいな人だな?ん…?どこかで見た様な…?
と一瞬思ったけど尿意に負けてそれ以上考えなかった。

きになるきになる…とビートが繰り返され、2人が登場しトークライブが始まる。

3Dカメラについて熱心に話すヨシナガさんが印象的。
本当に好きなんだなと思う。僕もこのカメラには興味深々だ。
富士フィルムの人が来ていて休憩時間に3Dカメラを触らせてもらった。
面白い。
しかしたぶん僕は右目だけ乱視が入っているためだと思うけれど、
ビューワで観る画像が乱視分だけ余計にぶれて見えた気がする。
普段モノを見る際には片目の乱視は気にならないのだけれど、
僕は無意識的に左目に多く寄っているのかもしれない。
3Dカメラは、片目だけ悪い人にはちょっと縁遠い世界かも。
それともメガネかけるべきなのかな。しかしメガネは疲れるしなあ。

今回のゲストはケツダンポトフというサイト(ブログ?)のそらのさんだった。
PCとwebカメラ片手に色んなことを生中継している人。
「突撃力がすごい」とヨシナガさんが繰り返していた。
確かに行動力が並外れている。
生中継という仕組みは少し前からあって、結構誰でも出来るものだと思うけど、
これほど多くのものを個人的にだーっと配信しているのは彼女が初めてなのだろう。
すべてを徹底して中継してしまおうという考えから始めて、
何を流すかを考えるは後回し、というスタートなのかな。
ホリエモンやムッシュかまやつ氏、果てには亀井大臣まで行っているのがすごい。

夜7時から始まったイベントは2部制を取っていて、第一部は10時半ごろ終了。
僕は第二部には参加せず、帰宅した。
ちなみに第二部は11時半スタートで、エンドは翌朝5時なのだ。
会場を埋め尽くしていた観客の3分の2は残って朝までいるとの事。
その数、およそ100名。みんなすごい気力だ。
ネットでの情報によると2部の方が盛り上がったようで、ちょっと惜しいなと思う。
飯野さんのライブもあったそうで、それはとても聴きたかった。

会場を出る際に、地上に一時出ていた飯野さんが戻ってきたところに遭遇する。
「お疲れさまでした」などと声をかけてしまったけれど、
飯野さんたちこれからが長丁場だった。
何だコイツと思われたかもしれない。

ところでトイレに立つ際に見た女性だが、彼女は小明さんであったと判明。
しょこたんの友人でもあり、ブログにしばしば登場する。
生で見たの初めて。( http://yaplog.jp/benijake148/archive/10029
いやー、あの場所で気付いていれば、僕は少し酔っていたし、
不敵にも「おっす」とか声をかけてたかも。
しかしそこから何の話が発展され得たのであろうか。

ネットで知ってる人って勝手に親近感持ってしまうけど
向こうは僕の事を全く知らないわけなのだよな。
飯野さんやヨシナガさんには僕から勝手に送ったメールに数回の
返信をもらったりしてるから余計に親近感を持ってしまう。
がしかしこちらは相手の姿かたちを知っていても逆はないわけで、
実際に目の前にしても気の効いた話題は切り出せないのであった。
僕はクリエイターではないし。
「ファンです」って言ってもなあ。

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ウワサの活弁士を見て来た

歌舞伎町にある怪しいお店「ロフトプラスワン」に
ヨシナガと飯野賢治の気になること3 を見に行ってきました。

このイベントはヨシナガさんと飯野賢治さんが
自らの気になることについて面白く語るトークライブです。

今回は、ゲストがこの人でした。

活弁師 坂本頼光さん。
ホリエモンのブログでも取り上げられたこのサザザさんの
第3話と第4話を披露していただきました。
ストーリー、作画、声、すべて1人でやってしまうのです。
なんという恐ろしいクリエイティビティ。
PCを使うことで、たとえたった1人であっても
情熱と時間さえあればここまでのことが出来るのですね。
執拗なまでのパワーをビシビシと感じました。すばらしい。

さて、メインであるヨシナガさんと飯野賢治さんのトークも面白かったです。

今回は、飯野さんのネタが力が入っていました。
アンパンマンのある回を取り上げ、熱弁。
会場が驚きと爆笑の渦に巻き込まれました。
そのとっかかりは、飯野さんのブログにも取り上げられています。
eno blog: アンパンマンのアイデンティティ

ヨシナガさんもネタも相変わらず面白かったです。
お寺の掲示板に掲示される和尚の言葉の遍歴を毎日写真で撮ったり、
会社の会議室をばれない様に使って合成写真を作成したりしたネタでした。
やはりモノを作るということには、ある種の執拗さが必要なのだなあ。

くだらないことに本気で力を使い面白いものを作る。
不況不況だというけれども、まだまだ平和なのだな。
そして改めてPCってすごい。これまで絶対に出来なかったことも可能にしてくれる。

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気になること2に行ってきた

♪ このー木 なんの木 気になる 気になる 気になる 気になる 気になる…

という歌が繰り返されるなか、2人が登場。トークライブが始まります。
今日は、昨日行ったトークライブのレポートを書きます。

飯野賢治とヨシナガの「気になること。2」
11月2日(日) 新宿ロフトプラスワン

に行ってきました。

Kini2_2

飯野賢治さんは、元ゲームクリエイター。<飯野さんのブログ>
ヨシナガさんは、有名サイト「僕の見た秩序」を作っている人です。<僕の見た秩序>

2人が気になっているものを持ち寄って発表しようというライブです。
僕は前回も行きました。<その時の記事>
基本的には面白いものが取り上げられ、PCを使ってスクリーンに映像を映しながら、
プレゼンのように交互に発表していきます。
事前のネタ合わせはしないということでスリルがあります。
2人の、ネタを発掘してくる能力(と執念?)や、卓越したプレゼン能力が楽しめます。
くだらないことを思い切りやる面白さ。かな。
今回もみんなでたくさん笑いました。

最初のネタは飯野さんからでしたが、突然なにやら不穏な空気が漂います。
「はっきりしたい事がある」と。
なんと、このライブのタイトルは「飯野賢治とヨシナガのー」なのか、
「ヨシナガと飯野賢治のー」なのか、どっちが前かはっきりしようと言うのです。

そして、メモ帳と封筒を配り、アンケートを始めました。
お客さんは飯野さんのブログを見て来たのか、ヨシナガさんのサイトを見て来たのか、
その人数によって、次回のトークライブのタイトルを変えるということです。
すげぇ。おおマジです。アグレッシブに攻めてます。

ライブ中に封筒が回り、アンケートが集計されていきます。
結果は最後に発表ということになりました。

その後のネタは平和でした。

チューインガムの中のイラストを調べるために
5000円分買って、その絵柄の奇妙さを発表したり(ヨシナガさん)、
UFOの里、飯野町のその後を見守ったり(飯野さん)しました。
飯野町については、僕も最近の記事で触れましたが、
合併でなくなったということと、その最後の広報誌がすごいということでした。
僕がblogに書いたときには詳しく見なかったのですが、
たしかに、すごいです。とくに町の人の声がすごい。

飯野町の最後の広報です。ラストメッセージは必見。
http://www.town.iino.fukushima.jp/ufo/kouhou/index.html

5000円分のチューンガムは、開封後すぐに食べてくださいとのことで
どうしましょうかね、となりましたが、客の「撒いちゃえばいいよ」の声で、
「福はーうち」とみんなにばら撒かれました。
僕もいくつかゲット。おいしくいただきました。

休憩を挟み、後半の最初に気になるゲストが登場となりました。
今回は、PSの「らくがき王国」というゲームのトッププレイヤーの2人でした。
このゲームは自分が描いたキャラを動かせるというものですが、
専門ソフトでないのに作りこみによってここまで出来るのか、というところが驚きです。

その方の作った初音ミクです。

この方、今までにこのゲームに費やした時間が2000時間を越えるとかで、
コントローラも何個も壊し、自分のコントローラでないと感触が違って描けない
とのことでした。
そこまでいくと、職人と言っていいですね。

他には、飯野さんがiphone向けに作っているコンテンツの世界初公開もありました。
iphoneで作ると、一気に世界中に広めることが出来て、
名前の知らない国で今日はいくつ売れたとか分かるのが画期的だとのことでした。
既存の流通に頼らずに、デジタルで世界に飛ばして売れる。面白いですね。

最後のヨシナガさんのネタは、ネットで見られる情熱、というようなものでした。
自分の描いたイラストを載せているサイトを発見したのですが、
その絵がイラストの常識から外れたところにあるものだと。
子供が描いたような絵が恥ずかしげもなく堂々と公開されているのに
衝撃を受けたというような話でした。
確かに子供が描いたような絵だけれども、これはキュビズム的な表現であること、
狙ってこんな絵を描くことが出来なくてすごい、と本気で語るヨシナガさん。
自らの目指す方向を熱く語ってくれたのでした。

サイト「僕の見た秩序」は、毎日ほんとうに馬鹿なネタばかり載せていますが、
僕はその後ろで製作者がどんな情熱を持って取り組んでいるのかを
知りたかったのです。
馬鹿なネタをどう見せるか、どこに目をつけてネタにするのか、の情熱がすごい。
今日は、そんな一面を見ることが出来た気がしました。

キャパ200人くらいの程よい広さの会場で、
アンケート集めてすぐに結果を見たり、ガムを撒いたり、
参加型という感じがしていいイベントでした。
7時にスタートして終わりが10時過ぎ。3時間があっという間でした。

ちなみに、最初に配られたアンケートの結果は、惜しくも飯野さんの敗北、
次回のトークライブのタイトルは
「ヨシナガと飯野賢治の気になること。3」
に決まったのでした。

次回も楽しみにして行きたいと思います。

 

● 今日の一枚

ライブ後、地上にでると火事やってました。
けが人なければよいですが。

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気になったこと@新宿ロフトプラスワン

Kininaru_on_blog

4月12日に「飯野賢治とヨシナガの気になること」に行って来ました。
飯野さんは元(?)ゲームクリエーター。
ヨシナガさんは会社員。
お二人ともブログを持っていて、僕は毎日チェックする位のファンです。

トークライブというものに行くのは初めてでした。
しかも飯野さんやヨシナガさんは、プロのコメディアンという訳でもない。
ブログは面白いけど、トークとなると果たして面白いのかな?と思っていました。
面白さを求めるというより、
どんな人があんなブログを作ってるんだろう?実際に見てみたい。
っていう興味の方が強かった。
しかしはっきり言って、すごく面白かったです。

特にヨシナガさんがすごかった。
パワーポイントを駆使して、ネタを披露してくれたのですが
ネタの素材、目の付け所、トーク、テンポ、完璧でした。
完璧にくだらない。しかし上手い。
氏のブログ「僕の見た秩序」をライブでやったらこうなりますよと。
いつもはPCのモニターの前で一人で笑っているのですが、
みんなで笑うのは気持ちがいいですね。ライブならではです。

ヨシナガさんがすごい所は、仕事をしながらも毎日ネタを書いている所だと思います。
自分をかなり厳しくコントロールしないとあんな真似は出来ない。
いや、やってるネタはものすごく下らないことなんですけど。
会社に勤めながら、毎日ネタを書いて、本まで出しちゃうのがすごい。

飯野さんのネタも面白かったです。
その中のひとつ、「福島県飯野町」は僕も通りかかったことありました。
飯野町はUFOの町です。
(某民族音楽イベントへ行く人は通りかかるかも)
町に入るとき、「UFOの町」と看板が立ってます。
HPは初めて観ましたが、衝撃。これ<自治体のHP>です。

トークが終わったらサイン会が始まりました。
僕は興奮のあまり、楽器にサインを貰いました。
飯野さんは、もったいなくない?っておっしゃっていましたが
エレアコ化した時点で民芸性とか民族性とかは消えたのです。
僕の描いていた方向性が、お二人のサインで完成した気がします。
カオス。カオスでポップで、サイバーな感じ。
ていうかヨシナガさんサインでかすぎ(笑)。
引く方もいると思うのでここでは画像はupしませんよ。僕秩に出るかも?

楽しかった。
次があればまた行きたいです。

<「気になる人」> に少しだけ続きます。

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